【∞】勇者姫と７人の小人ー第四章ー (ページ35)

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ナカヨシページ35

ー数時間後ー

横「ちょっニノ！それ俺のやからぁ！」

二「いぃじゃんいぃじゃん！俺PSP持ってないんだもん」

櫻「マル〜いい筋肉持ってんね！」

丸「上腕二頭筋！」

松「え？じゃあヒナが管理してんの？」

村「おん、自己責任にしてまうとこいつらすぐ金使うてまうからな」

相「あっ、ビールもらうね〜」

安「ほぇ〜そっちの方やとこういう台本なんやぁ」

倉「うわっ、大ちゃんやめてよ！」

野「笑笑」

相「すばる、俺のジャケットと交換しない？」

渋「おん、ええけど」

…仲良くなるの速ぇな、おい←

トータル12人の男達がいると、いくら家がでかいと言っても窮屈に感じる。

そんなパーティー状態から逃げるように裏庭に出ると、すでに先客がいた。

「亮ちゃん、何してんの？」

錦戸が1人で池のふもとに立ったままじーっと魚を見ている。

…そういえばこいつ、テリトリー意識高いやつだったな←

「人見知りしてんの？」←

錦「はぁ？！ちゃうし！人見知りはすばるくんやし」←

でも当の本人は中で相葉と服を交換してるぞ？←

錦「お前こそ、中におらんでええの？」

「いやぁ…人多すぎて酸素足りなくなった」←

錦「なんやねんそれ笑」

ヘラヘラ笑いながら夕日で朱色に染まる池を見つめる。

錦「…なんか、Aが静かにしとるん、ちょっと変やわ」←

「ひどっ？！私だって綺麗な景色を黙って眺める権利あるよ？！」←

錦「Aが静かにしとったら、ただの可愛え子になってまうから、いやや」

え、何急に褒めてんの←

「ちょっとー！急に褒めたって何も出ないわよー！」

錦「おばはんか！笑」

夕日に照らされて笑う錦戸、絵になるなぁ…

ほんっとイケメンだよなー、ここの人ら…

さっきの5人組もだけど、ちょっと美的感覚がおかしくなってくるよ。