昼鳥夜魚(安田四字熟語辞典より) ページ27
ー主人公視点ー
安「僕、昼は鳥、夜は魚になりたいねん」
突然の安田のカミングアウト(?)に固まる私。
「…………はぁ?」←
安「いやぁ、ただの想像やけどな?昼は鳥になって夜は深海魚になる人間になりたいなぁ思うてさ」
……まだ理解できないぞ←
「う、うん…それで?」
安「この池見てて思うたんやけど、鳥も魚も共存しとってさ、平和やん?
もちろん鳥が魚を食うてまう可能性もあるけど…でも人間はどっちも食うやろ?
けど僕らはこの池の鳥と魚は食わへんと思うねん」
……んんっ???←
安「Aちゃんが池の観察を真剣にやっとるとこ見て、なんかええなぁって思うたんよ。
僕も鳥とか魚になって、この池に住んで、Aちゃんみたいな人らがじーっと静かに観察しとる。
なんかええなぁって思うてさ」
「…そう言われると、なんか、解る」←
昼は鳥で夜は魚ってところは未だに分からないけど、
こうやって色んな生命体を観察してるとその生命体になってみたいなぁって気持ちは確かに沸くし、
なにより観ているだけで少しだけその他種族生物と繋がった気分になれる。
「章ちゃんはトンボにもなれそうだね」
安「トンボ!かっこええな!」
「トンボは肉食昆虫でさ、めちゃくちゃ飛行速度が速いのよ。
もちろん複眼もすごいし確か一万個以上の小さな個眼が集まってる一つの眼球になってるんだよね。
観察力もすごいあるし、池とかの湿原地を探し当てるのもすごく早いし。」
安「と、トンボにも詳しいんやね」
「バナナマンのバナナムーンGOLDってラジオで聞いたことあってさ」←
どうでも良いようなことに関してはよく憶えてるんだよね〜←
そのまま安田と一緒に庭でゆったり話をして時間を過ごした。
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作者名:Janne999 | 作成日時:2021年8月3日 7時