【銀魂】真選組副長補佐をオトす方法２

58話(夢主様side) ページ20

「…え？クリスマスパーティー…？」








局長室に集められた私、土方さん、沖田さんの
3人は、揃って首を傾げた。








「そうだ。真選組でもクリスマスを楽しみたいだろう？当日は我々も色々と忙しいから、早めにやっておこうと思ってな、3人を呼んだってわけだ！」









「それは私もいい考えだと思いますけれど…そんな時間あります？」








眉をひそめて問うた私に、近藤さんは普段の
ハイテンションで返してくる。








「ああ。みんなが仕事を頑張ってくれたおかげで、
暫くはゆっくり出来そうだからな。特にトシ、
お前は仕事ばっかりで疲れているだろう？
この際、みんなでクリスマスを楽しもうじゃないか」








近藤さんの言葉に、土方さんは苦笑した。








「仕事ばっかりって…それは言い過ぎだろ、近藤さん。確かに周りの奴らよりかは量もこなしてるだろうが、別に…」








「謙遜なんてするもんじゃありませんよ、土方さん。普段頑張ってらっしゃるんですから、たまには
仕事のことも忘れましょうよ」








近藤さんの言う通り、ここ最近土方さんは仕事
ばっかりだった気がする。
副長という立場だからなのか、はたまたサボリ魔(沖田さん)のせいなのか、
それは定かではないが、少しは休んでほしいという気持ちは、少なからずあった。








「仕事人間のお前がそう言うんじゃ仕方ねえな。
で、近藤さん、クリスマスパーティーとやらは
一体いつやるつもりなんだ？」








「一週間後だ。だからそれまでに、その企画や準備を3人に頼もうと思ってな！出来そうか？」








すると、今まで黙っていた沖田さんが口を開いた。








「別に良いですぜィ。ただ一つ…近藤さんは何を
するんですかィ？」








それは一緒に準備とかじゃないかな？
そう思ったが、近藤さんの答えは違った。








「そりゃ勿論、お妙さんを呼んでくるに決まって
いるだろう！」








「はい？」








3人揃って同じ反応したの、これ本日2回目。
何、お妙さんって。殺されに行くの？








「近藤さん、悪いこたァ言わねェ。やめとけ。
殺されに行くつもりか、アンタは」








おお、土方さんがまるで私の心を読んだかのような
台詞を言ったぞ。
それに賛同するように、沖田さんが頷いた。








結局近藤さんはお妙さんを呼ぶと聞かずに、
私たち3人はクリパの準備をすることになったのでした。

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