アザレアの花 ページ3
紛争地帯は音が絶えない。毎日のように銃声が鳴り響き、人々が叫び、地鳴りのような音がする。
しかし、そんな音が絶えない中、瓦礫に隠れるように教会とはお世辞にも言い難い、石の山があった。
少女｢天使様！｣
一人の少女が石の山──教会へやって来て、中心に位置する神父の席に座っている人影をそう呼んだ。
｢やぁ。また来たの？何処か怪我でもした？｣
声をかけられた主は振り返り、笑顔で少女に尋ねた。
少女｢いいえ。今日はお別れを言いに来たの…。｣
｢…そうか。最近はここも危なくなってきたからね。移動するんだろう？｣
少女｢そうなの…。いつまでもここに居たら危ないからって、お母さんが…。天使様が居るのに。｣
｢私も万能じゃない。皆を必ず護ってやることは出来ないからな…。すまない。｣
少女｢天使様のせいじゃないわ！天使様はすごく優しくしてくれたもの！怪我を治してくれたし、食べ物も…！だから今日はお別れとお礼を言いに来たの。｣
少女は天使に小さな白い花束を渡した。
｢まぁ！キレイなアザレア…。まだ花が咲いている場所があったの？｣
少女｢私の秘密の場所！本当は天使様も連れて行きたかったのに…。｣
｢ありがとう。この花と気持ちで十分だよ。｣
花を貰った天使は微笑み、背中から何かを取ると少女に渡した。
｢お礼と言ってはなんだが、私の羽根をあげよう。もし、怪我したら傷口に当ててごらん。｣
少女｢ありがとう！エル様、大切にするわ！｣
少女は大事そうに貰った純白の羽根を抱きしめた。
｢道中気をつけて。あなたの生に幸があらんことを。｣
天使は少女の額にキスをしてそう願った。
─アザレアの花言葉────
『あなたに愛されて幸せ』
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nora(プロフ) - 初めまして！お話とても楽しかったです^ ^続きの更新楽しみにしています^ ^ (2019年9月9日 14時) (
レス) id: ae872c7f23 (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - 次は、トニー視点ワクワク(*´ω｀*) (2019年7月26日 15時) (レス) id: 295b84a26f (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - すみません。私兄者さんの名前間違えてましたごめんなさい( ノД`)… (2019年6月16日 15時) (レス) id: 295b84a26f (このIDを非表示/違反報告)
兄者(プロフ) - 華衣さん» ありがとうございます！今は微調整している為非公開ですが、順にストーリーを公開していきます。アベンジャーズ私も大好きです。 (2019年6月13日 23時) (レス) id: fa75e9f829 (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - 私今アベンジャーズに絶賛ハマっていて兄弟さんが作る小説楽しみにしてます。更新頑張ってください。 (2019年6月13日 21時) (レス) id: 295b84a26f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兄者 | 作成日時：2019年6月13日 14時
