待っててね──みんな。２

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神山side


うわー焦ったー。




いつもなら血のついたタオルはバレへんように１回洗ってから洗濯機に入れるようにしてんのに...。




でも良かった、鼻血を理由に出来るから。






部屋に戻って、俺はすぐに近くに置いてあるカッターを手にした。




もう俺あかんな...。




切ってないと落ち着かない体になってもうてる。




_______________ｼｭｯ




｢ﾊｧﾊｧﾊｧ...ﾊｧﾊｧ...」




痛みは少し感じるけど、気持ちよさの方が勝っていた。




切るって言うてもめっちゃ浅いねん。




ほら、貧血持ちやから大量出血になるとあかんからな。




今日も血はタオルで拭き取り手首に包帯を巻いて上からリストバンドをつけた。




リストバンドつけんとバレてまうやん？




みんなにはあの時の傷跡が残ってる理由でつけてんけどバレてへんよな...？




多分俺の部屋めっちゃ鉄臭いんやろな笑




そりゃそうか毎日切ってんねんもん。




でも、程々にやらんとな。




貧血で倒れたらバレるに決まっとる。




そういえば最近濱ちゃんの様子がおかしいねん。




俺のことずっと見てくるっていうか...。




しかもめっちゃ手首の方見られてる気すんねん。




濱ちゃんってこういうのすぐ気づく人やからな。




気をつけんと...。




・




・




でもやっぱり濱ちゃんには叶わんかった。




リスカの事がバレたのは明日の夜の事...。

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