待っててね──みんな。２ (ページ2)

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小瀧side

神ちゃんに目をつぶれって言われてすぐに理解した。

鼻血出たんやなって。

神ちゃんが俺だけに"目をつぶれ"って言った時は鼻血が出てるって事。

俺が傷とか血が苦手やから...。

鼻血が出た時はいつも俺を優先させて1人でどっかに行ってしまう。

ほんまに申し訳ない気持ちでいっぱいやねん。

今回も同じや。神ちゃんやってみんなと同じ空間にいたいはずやのに自ら部屋に戻っていった。

しばらくしてから流星が聞いたって言った物音。

俺はすぐに察した...神ちゃんが倒れた音やって。

急いで神ちゃんの部屋に行ってドアを開けると...やっぱり倒れてた。

ほんまはここで助けなきゃいけないのに俺の中では血に対する恐怖の方が勝ってしまう。

｢神ちゃんっっ......ﾊｧﾊｧｯ...。」

助けたい気持ちはいっぱいなのに...。

濱ちゃんに廊下に連れていかれた。

崇｢のんすけ、ゆっくり息吸ってな？

大丈夫や神ちゃんは大丈夫やから、な？」

｢ﾊｧﾊｧｯ...おんっ...はぁ...はあ。」

崇｢だいぶ良くなったな^^」

自分が情けなくて泣けてくる。

｢濱ちゃんっ...ｸﾞｽｯ......俺、ほんまに...ｸﾞｽｯ...情けないっ...っ...。」

崇｢何でそう思うん？」

｢俺のせいでっ...ｸﾞｽｯ...神ちゃんに無理させて......助けなきゃいけないのに......血なんか見て怖くなってもうて......。」

自分が思ってることを全部濱ちゃんに話した。

崇｢のんすけ？

神ちゃんはな無理してるわけとちゃうで？

鼻血が出た時にのんすけに見せないようにするのも1人で出ていくのも全部のんすけの事が好きやからやってる事や。

好きだからこそ好きな人には辛い思いさせたくないねん。

俺が神ちゃんの立場でもそうしてると思う...っていうか俺らみんなそうしてる。

それだけのんすけの事がすきやねん^^

血が苦手なのも別にのんすけがそうなりたくてなってるわけちゃうやろ？

だから鼻血の時は俺らに任せとき。
それ以外の時はのんすけも神ちゃんの事助けてくれてるやん？

それでええねん。

だからもうそんな事考えんでええ！」

｢おん...ｸﾞｽｯ...濱ちゃんありがと！」

濱ちゃんの言ってる事は全部嬉しいことばかりだった。

そうや、鼻血の時は助けられないけどそれ以外の時は全力で神ちゃんの事支えればええ。

俺は決心した。

何があっても神ちゃんは俺が支えるって。