待っててね──みんな。

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神山side


偏頭痛が起きてから薬を飲んで少しは落ち着いたものの、楽屋に着いてからも若干辛かった。




まだ頭の中でガンガン響いてる感じ。




今回のライブはダンスメインやからいつもより気合い入ってんねん。




俺が1番最初に覚えてみんなに教えてあげるんや。




照史に起こされて立ち上がると目眩がして照史の方にフラついてしまった。




照｢大丈夫か？無理せんでええよ？」




いや、無理せんとリハ止めてまうやん。




無理するしかないんや...。




｢大丈夫大丈夫！行こか...。」




俺はすぐに楽屋を出た。




｢もう嫌や...。」




普段でさえこんなに心配されてるのに家に帰るとまた心配される。




こんなんだったら一緒に住みたくなかった。




みんなが色々準備してくれてたのに悪いんやけど...。




まあ、ええわ。今はリハに集中せな。




・




リハが始まって２時間半が過ぎてみんなヘトヘト。




体力には自信あってんけどな...。




その時...




｢ゲホゲホｯ......ﾋｭｰﾋｭｰ...ゲホｯ...」




あかん、喘息やっ...！




大｢神ちゃん？！」




照｢もんち？！ちょっと待って！吸入器どこ？！」




｢ゲホゲホｯ...ポケット......ゲホｯ...ﾋｭｰ...」




照史が俺のポケットから吸入器を取り出し口にあててくれた。




｢ﾋｭｰﾋｭｰ......ｽｰｽｰ...ｽｰ......ﾊｧﾊｧ...」




呼吸が大分落ち着いてきた。




｢よし大分落ち着いてきたな...ってもんち？」




俺はダンスの疲れと喘息で体力を使ったせいで力が入らなくなり照史の方に倒れた。

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