二面性残虐犯《緑》2nd.

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自分の車に神ちゃんを乗せ、家まで送った









「家あがるで...？」

智「...うん。」








キレイに片付けられてると思ったら想像と真逆やった








智「なんやこれ、。」







色んな所に脱ぎ捨てられた衣類





「これ、全部血ついてるやん、、。」









そうか、いつもなら神ちゃんに戻るからちゃんと片付けられてるんや









智「ちょっと片付けてくるから待っててな？臭いきついけど。」

「大丈夫やで、待ってるわ。」









空いてるスペースに腰を下ろし、血のついた衣類を片付ける神ちゃんを目で追う





毎回やってるんか、こんな事








・







智「よし、終わった！待たせてごめんな。」

「ううん、大丈夫やから。」

智「濱ちゃん、、今から聞く質問にちゃんと正直に答えてや？」







正直に、、か









あの、おばあさんが亡くなったっていう情報は伝えん方が良さそうやな









智「濱ちゃん。今日のLIVEどうやった？楽しかった？」









なんや、、今日がLIVEって、、携帯かなんかで日付見たんやな






「神ちゃん、一番最後の記憶って覚えてる？」

智「打ち合わせの初日やったと思う。あれやろ？その日から今日まで人格出てきてもうてたんやろ？そして、LIVEはそいつがやった。

濱ちゃん、なんか誤魔化そうとしとる？隠さずに話して。」









全部分かってんねや、、








「分かった、、。今日のLIVEで事件が起こったんよ。奴の目的は大量殺人。ファンの子に手出したんや。」

智「！？ 嘘やん...。誰も、誰も死んでへんよな！？」

「、、っ、それは、。」









俺の服を勢いよく掴む神ちゃん







智「なぁ、濱ちゃん！答えてや！！」

「ひ、、一人亡くなった。」

智「ファンの子一人殺したん！？」

「ちゃう！ファンの子やなくて、、あの新人君や。」









別におばあさんが亡くなったと言うより新人君が亡くなったと言う方がショックの大きさが違うとかそういう話やない





実際、新人君の死体を見てるわけや

神ちゃん自身やなくてもみんなは神ちゃんも一緒に見たってもちろん思ってるし、それを見て神ちゃんは気分が悪くなって帰ってる事になっとる






新人君の事隠した所で何も意味無いねん








智「へ？あ、あのスタッフさんが？」

「奴は新人君を利用した。で、使い終わって消したんや。」

智「.....。」






神ちゃんは何も言葉を発する事はなかった




沈んだ空気が流れ始めて何も喋る事がなくなり、一言声を掛けて神ちゃん家を出た

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