68話 ページ23
いきなり言われて、
驚いてしまった。
振られると思っていたのに、
真逆のことを言われた。
『…わ、私だって、大毅のこと「なあ」』
重「…俺、分かっとるよ？
Aが好きなんは、俺ちゃう」
大毅は、私を見つめた。
『な、に言ってるの、』
重「自分やって分かっとるんやろ？」
濱田先生と、同じことを言われた。
『わ、たしは…』
重「…俺ら、別れよっか」
『え…』
重「あいつなら、保健室におると思うで」
『え…なんで、』
大毅はフッと笑った。
重「何年Aのこと好きや思っとんねん。
Aが好きなやつくらい、見とったら
すぐに分かってまうわ」
そう言うと大毅は、
ゆっくりと私を抱きしめた。
重「…なあ、A？」
『…なに？』
重「…俺のこと、好きやった？」
『…好きだったよ』
重「…俺も、好き」
こんな私でも、
大毅は好きでいてくれるんだ。
『…ありがとう』
重「…ほら、はよ行き？」
大毅は、私の体をそっと離した。
重「大丈夫、Aなら。」
『大毅…』
重「…最後に、ええ？」
大毅は、私の頬に手を添えた。
『……んっ、』
大毅との、最後の、キス。
重「…俺の彼女になってくれて、ありがと」
『…私のこと好きでいてくれて、ありがとう」
私たちは微笑み合い、
私は、保健室へと走った。
彼に、
彼に早く、
想いを告げるため。
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重岡ゆう毅(プロフ) - 369さん» そんなこと言っていただけて、嬉しいです(^^)ありがとうございます！ (2017年9月30日 1時) (
レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
369 - 流星君の「大好きなのに言えないもどかしさ」がとても伝わりました。重岡ゆう毅さん、ありがとうございました♪お体に気をつけてください。 (2017年9月30日 0時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - やーあいさん» ありがとうございます！新作もどうぞご覧ください(o^^o) (2017年7月12日 22時) (レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
やーあい(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白かったです！ (2017年7月12日 0時) (レス) id: 03614df54e (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 流星軍団さん» ありがとうございます！今後も頑張って行きます！ (2017年7月11日 20時) (レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2017年6月24日 19時
