◆You are not alone ページ8
「Aさん、10月31日、空いてますか？」
夏に始まった千冬との勉強会。
その途中に千冬にそう言われた時、私は千冬の顔を見た。
『…場地のお墓参り？』
「ウス。Aさんと行こうと思って…」
『うん、いいよ、行こっか』
秋も徐々に深まり、少し寒さも生まれた頃。
場地の命日は、来週へと近付いていた。
『私お花とお線香買うよ。千冬はペヤング買う？』
「！は、ハイ、買います」
私がそう言うと、千冬は少し嬉しそうな顔をした。
『あ、でも三人だと半分コ出来ないね、笑』
「なら、三分コしましょう！」
『それ日本語間違ってない？』
そして一週間後。
私は学校終わりに千冬と場地のお墓へ訪れた。
お花を供え、お線香をさす。
ちなみにペヤングはコンビニでお湯を入れて作った。
千冬はお墓の前に座り、
ペヤングを食べ始めた。
「ハイ、Aさん」
『あ、私も食べるのね』
「勿論っス！その方が場地さんも喜ぶ」
柔らかい笑顔で、お墓を見つめる千冬。
『場地に怒られないかな？
“オレと千冬のペヤング食うんじゃねぇ！”って』
「怒られないっスよ！
場地さんなんだかんだAさんの事好きだし」
おう、初耳だわ。
まぁ場地も昔から一緒にいたけどさ。
私もペヤングを食べ、
三分の一残して、お墓へと置いた。
「場地さん、ペヤング持って来ましたよ。
Aさんと三分コだけど、いいっスよね？
オレ、今Aさんに勉強教えてもらってて。
オレが場地さんに教えてたみたいでしょ？」
千冬は、その後も場地のお墓に向かって、
今まであった事を語りかけていた。
『…あれから、もう一年か』
「…早いっスよね、」
場地は、最後まで一人で戦ってた。
稀咲のしっぽを掴む為、わざと敵になってまで。
『場地。ここには千冬も、私もいるよ。
だからさ、またペヤング三分コしようよ』
私がそう言うと、
千冬は鼻をすすりながら微笑んだ。
◆The beginning with him→←◆That person like my brother
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莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇｀*) (2022年4月2日 22時) (
レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです（ ; ; ） (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です（´-`）.｡o０なのでここで完結、ではないので安心してください！ (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、？ (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年9月22日 21時
