エーデルワイスを彼らに【東京リベンジャーズ】

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「いらっしゃいませ〜」









翌日、私は美容室へ来ていた。









　



「今日はどんな感じにしますか？」

『肩に付かないくらいまで切って下さい』

「え、切るんですか？こんなに綺麗な髪なのに」

　









『いいんです』
　









カチカチ、とシザーの開閉音が近くで聞こえる。



「狼谷さん、ほら」



担当の美容師さんが、切った束を見せてくれる。



「15cmくらいは切ったよ？」

『はい、ありがとうございます』





　






.









「ありがとうございました〜」






　


　







髪を切り終わり、
家に帰って洗面台へ立つ。

髪ゴムを手に取り、髪を結う。



鏡を見れば、綺麗に結われたハーフアップ。





　




　









＿＿＿＿＿A！遊び行こうぜ！






＿＿＿＿＿旗立ってねぇじゃん！！









＿＿＿＿＿おかえり、A




　









　

　

　









ぽたり、と洗面台に水滴が落ちる。



『っマイキー……、』







今までの想い出が、頭の中を駆け巡る。

ふわふわとした金髪を、思い出す。



父親に暴力を受けるつまらない生活を、
楽しい日常に変えてくれた。



マイキーが隣にいることがあたりまえで、
ずっと続くと、思ってた。







『こんなっ…突然なんて、ないよ……』








何を考えてるの？

私の幸せって何？









『マイキーがいなきゃ……意味ないよっ、』









マイキーのいない日常なんか、考えられない。







　









　









　







　









『マイキー……好き、だよ』




　




　





　









　







　









マイキーと同じ髪型にする事で、

少しでも君を身近に感じられるように。









勝手なワガママを、どうか許して。

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