◆End your life without you ページ27
タイムカプセルを開けた日から、数日。
“_____やめろ三途”
あの日から、
私の脳内には、彼がこびり付いて離れない。
虚ろな目と、闇に包まれたオーラ。
彼をそうさせてしまったのは、
他でもない私だ。
12年ぶりに会った彼は、
全く幸せそうに見えなかった。
あの頃の面影は、無かった。
そしてマイキーからの手紙を読んだあの日、
私の決意は決まった。
「月、綺麗だな」
隣を見れば、
黒髪を風に靡かせる、千冬の姿。
『…うん、そうだね』
今日は、満月。
私たちは、マンションの屋上で月を見上げている。
「すげー、めっちゃデカい」
隣で月を見上げる千冬は、
あの頃の彼とどこか雰囲気が似ていた。
「風もきもちーし、いい夜だな………A?」
ずっと静かな私を不思議に思ったのか、
千冬が私の方を見て名前を呼ぶ。
「…どうした?」
『ううん、なんでもないよ』
「なんでもない事ないだろ。
A、最近おかしいぞ。雨の中帰って来たあの日から」
…千冬は、気付いていたんだ。
「あの日何があったんだ?」
『……私さ、どうしたら良かったんだろう』
ぼそり、と呟くと千冬は「え?」とこちらに身体を向ける。
『…12年間、私の心にはずっとマイキーが棲み続けてた。
千冬と付き合ってからも、どこかマイキーと重ねてる自分がいた。
…私と離れて、マイキーが幸せなら、それでいいって思ってた。
でも…12年ぶりに会ったマイキーは、全然幸せそうじゃなかった』
私がそう言うと、千冬は目を見開いた。
「Aッ…マイキー君に会ったのか!?」
『突き放されたって、嫌だって言えばよかった。
意地でもマイキーを探し出せばよかった。
どうしてマイキーから離れちゃったんだろう』
千冬から離れ、
反対側のフェンスへと歩いていく。
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莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇`*) (2022年4月2日 22時) (レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです( ; ; ) (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です(´-`).。o0なのでここで完結、ではないので安心してください! (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、? (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年9月22日 21時