◆Ring finger promise ページ17
＿＿＿＿＿2016年、3月。
今日は付き合って9年の記念日。
千冬と2人で、食卓を囲んで晩御飯を食べる。
ちなみに晩御飯はカルボナーラ。
「っ美味い！」
『ふふ、良かった』
「Aのご飯やっぱ好きだわ」
笑顔でカルボナーラを頬張る千冬。
『そんなに喜んで貰えたら作りがいがあるなぁ』
「毎日食べれるオレ、超幸せモンだな」
にしし、と笑う千冬。
口に沢山頬張るもんだから、これは犬ってよりリスだ。
「オレらも、もう9年かぁ」
『長いねぇ』
千冬と出会った頃は、
こんなに一緒にいるとは思わなかった。
『千冬、最初めっちゃ敵視してたよね、笑』
「し、仕方ねェだろ、あの立場だと…！」
まぁそうか。
敵の副総長だったもんなぁ、私。
『…今考えたら、青春だったよね』
「…そうだな」
仲間と、目的に向かって、突き進む。
沢山の犠牲を払ったりもした。
でもそれ以上に、沢山の想い出がある。
「…A、」
『ん？』
「オレらもさ、長い付き合いじゃん？
本当は10年の時に渡そうかとも思ったんだけど…」
私の前に差し出された、一つの小さい箱。
『…え、これ、』
千冬が、ぱか、とそれを開ける。
中には、キラキラと輝く、一つのリング。
「この先も、ずっとAといたい。
Aと、幸せになりたい」
“幸せ”
この単語を聞くたびに、“彼”を思い出していた。
『…私も、千冬といたい。
こんな私でいいなら、ずっとそばにいて欲しい』
千冬に向かって微笑むと、
「はぁぁ…」と息をついた。
「ごめんな、ムードも何もなくて」
『そんなのいいよ。どうせ少女漫画で予習でもしたんでしょ？』
「ゔ、」
千冬、少女漫画好きだったもんな。
『そんなのしなくても、十分嬉しいよ？ありがとう、千冬』
「っ…これ、まだ婚約指輪だから、
きちんと籍入れる時にまた買おう」
『うん、お願いします』
ひや、と右手の薬指に冷たい感触を覚えた。
◆12 years after you are not alone→←｜
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莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇｀*) (2022年4月2日 22時) (
レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです（ ; ; ） (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です（´-`）.｡o０なのでここで完結、ではないので安心してください！ (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、？ (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年9月22日 21時
