七人目の創設メンバー３【東京リベンジャーズ】

◆121 ページ22

一方マイキーとイザナは、
マイキーの方が優勢に見えた。



「うぁお♡すげー蹴りだね！マイキー！」



詰め寄るイザナの首に、すかさず再び蹴りを入れるマイキー。



「崩した体勢からでもこの威力！？やべーな！」



互いの蹴りがぶつかり、二人とも後ろへ下がる。



「天性のバネとバランス感覚！“無敵”と謳われるだけはあるな」

「マイキー君の蹴りが止められた！？」

「いーね！久しぶりに気圧(テンション)が上がる♡」





煽るイザナに、マイキーが殴りかかろうとした、
はずだった。





『ッマイキー！』

「でももう見切っちまった」






あのマイキーが、蹴り倒された。
こんなの見たことない。


「圧倒的戦才(センス)！それこそが黒川イザナの魅力(カリスマ!)」

「“暴力(チカラ)”で全てをねじ伏せてきた。
計画が狂っちまった以上しょうがねぇ。殺してやる」




イザナは本気だ、
本気でマイキーを殺そうとしてる。




そんなイザナにマイキーは再び殴りかかる。



「だからよー、見切っちまったって言ったろ！？」

「一つ聞かせろ。なんで妹(エマ)を殺した？」


イザナはマイキーから手を離し、詰め寄った。





「マイキー、オレの秘密を教えてやる。
真一郎はオレの思う“理想の兄”になってくれなかった。
そしてオマエの部下が殺しちゃった…だから決めたんだ」


イザナはマイキーの首に手をかけ、


「オレはオマエを“灰”にして、“真一郎(お兄ちゃん)”にする」



そう告げた。

何言ってんの…灰にしてお兄ちゃんにする？
訳がわからない、イザナは何がしたいの？



「だから早く空っぽになれよ」

「…そんなんエマを殺した理由になんねぇだろ？」


そして再びマイキーはイザナに蹴り飛ばされた。


「オマエが全て奪ったんだよ万次郎！！
だからオレは…オマエも殺す」

◆122→←◆120

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す