七人目の創設メンバー３【東京リベンジャーズ】

◆109 ページ10

「Aさんッ！？」



東卍が整列してすぐに、千冬の声がした。




「(ッくそ…連絡つかないと思ったら捕まってたのか…)」

「Aさん、血がっ……！」


『…みんな来るのおせーよ……。
あ、見た目より全然へーきだから気にすんな』





…て言うのは強がりだったりする。

頭からの出血で、だいぶ貧血になっているし、
イザナに顔を蹴られた反動で身体を地面に打ちつけて痛い。

けど、そんなの言ってらんない。






「天竺400人対東卍50人。
この圧倒的な数の不利をどうするか！楽しませろよ？東卍！！」





私の胸倉から手を離し、
イザナは前へと歩き出した。



「まずはオマエが出ろ…獅音」



イザナに呼ばれ、斑目が天竺の前に出る。


「今日の“魁戦”はオレが引き受けた。
黒龍元総長！天竺四天王、斑目獅音！！
東卍は誰が出る！？」

「今日の抗争、先陣切るならオレしかいねぇだろ！」





タケミっちがザッ、と東卍の前に出る。
けど先日の天竺の乗り込み事件もあり、既に傷だらけ。





「オイオイ冗談はやめろよ東卍！！
マイキー、ドラケン、三ツ谷にスマイリー、それと狼谷！
中心メンバーが一人もいねぇからってよぉ、魁戦の役者もいねぇのか！？」



そんな斑目の煽りに乗ったのは、



「テメェの相手はオレだ」



ぺーやんだった。



「東京卍會参番隊隊長代理、林良平だ」

「どーーーーでもいい！！
東卍は全員オレ一人で殺る」



斑目の気迫に、東卍はみんなびびっている様子だった。



「この魁戦は大事だぜ。
勝った方のチームの士気が上がる」

「大事さに気付いたか。もうおせーけどな。
獅音は天竺きっての“狂犬”だ」



イザナの言葉で、斑目を支援する声が上がる。

◆110→←◆108

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す