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どのくらいの時間経ったのだろう。
モニターに先生の姿はなかった。
「A？」
気づいたら、後ろに先生がいた。
先生は床に落ちた筆を拾い上げた。
「…大丈夫か」
『…はは、どうだろう』
いつもは大丈夫と言っているが、
今日はそれを言う余裕もないのが、自分で分かる。
『…なんかねぇ、気づいたら時間が経ってるの。
無いんだよね、その数分間の記憶が』
「…寝とくか？」
先生は椅子に座る私の前にしゃがんで、
目線を合わせてきた。
何となく目が見れなくて、
ふいっと目を逸らした。
『ううん、このまま描いとく』
「でも、お前…」
『何かしてないと、私、壊れちゃう』
その“壊れる”がどんな意味を持つのか、
自分でもよく分からない。
視線を合わせない私に、
先生も諦めたのか立ち上がった。
「そういえば、さっき刑事の名前を出した時、
驚いてるみたいだったけど」
『…え、』
掠れた声が、出た。
なんで知ってるんだろう。
美術室に盗聴器でも仕掛けてたのか。
『ぁ……いや、』
“瀬ヶ山署の郡司真人です”
“残念だが________________”
「言いたくないか」
『あ、いや……』
「いいよ、無理強いはするつもりはない」
熊「ちょっと待ってよ、私じゃない！」
その時モニターから、
熊沢ちゃんの声が聞こえてきた。
どうやらフェイク動画の中に、
水泳部のジャージが映っていたらしく、
澪奈にライバル心を持っていた熊沢ちゃん、
マネージャーである真壁くんの二人が、
犯人として疑われているようだ。
『…早く名乗り出ればいいのに』
ぼそっと呟いた言葉は、
先生にも届いたらしい。
「A、落ち着け」
『…分かってるよ』
精神が不安定になってるのが、自分で分かる。
感情のコントロールが、難しい。
私は先生から筆を取り、
再び、キャンバスへと向かった。
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重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» いえいえ！ (2019年2月16日 20時) (
レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 何度も回答ありがとうございます！ (2019年2月16日 18時) (レス) id: 72283c4b34 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» はい、拳です！手を描くのは苦手なので下手ですが、、笑 (2019年2月16日 17時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 再びすいません「湧き上がる勇気」の絵に描いてあるのは拳ですか？ (2019年2月16日 17時) (レス) id: 72283c4b34 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» この作品に出てくる全ての絵は、私がスマホで描いているものになります！ (2019年2月16日 16時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2019年1月31日 17時
