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甲「は…?なんでAが…」
遅かった…
どうしようかと考えてたら、
甲斐くん達がこっちへ来るのが見えた。
「…おお、あっぶな……」
甲斐くんは、持っている鉄パイプで、
先生に殴りかかろうとした。
私は甲斐くんの鉄パイプを掴み、
引き寄せてお腹あたりを蹴った。
甲「ってぇな…」
須「甲斐!……っ!」
須永くんに近づき、
甲斐くんと同じく腹部に蹴りを入れた。
「うわぁ、Aってば怖〜い」
『っるさい!先生今のうちに…… 』
一瞬先生の方を向いて、
再び甲斐くん達の方をみると、
私に鉄パイプで殴りかかろうとしていた。
『っ、』
間一髪頭は避けたが、
鉄パイプは私の肩に直撃した。
「A、」
先生の意識が私に移った瞬間に、
甲斐くんは先生の頭に鉄パイプを振り下ろした。
鈍い音がし、
私の頰には先生の血が散ってきた。
『先生っ、』
甲「これで終わりだ!」
またも殴りかかろうとする甲斐くんの、
腕を蹴り、鉄パイプを跳ね除けた。
甲斐くんがその鉄パイプを目で追った瞬間、
今度は先生が甲斐くん達を蹴り始めた。
気づいたら甲斐くん達は、
壁にもたれかかっていた。
私は痛む肩を押さえ、
トイレを出て行く先生を追いかけた。
先生の後を追うと、
美術室に先生と、それから兵頭くん達がいた。
おそらく、先生を襲っているうちに、
準備室に入ろうとしたのだろう。
でも、準備室のドアには細工がしてある。
「言ったはずだぞ…
俺はこの日のために過ごしてきたんだ」
そう言って先生は、
美術用品を鉄パイプで打ち飛ばした。
『!』
用品の破片は、
私の描いていた絵に当たり、
傷が、ついた。
『っ、』
ふいに鼓動が速くなって、
心臓あたりをブラウスの上から強く掴む。
『茅野ちゃん、教室に戻って……ここは危ない』
茅「え…A、血が、」
『これ、先生の……早く、戻っ…………』
戻って、
そう言おうとしたら、
心臓が、どくん、と鳴った。
『っぁ……、』
茅「っ!? A!?」
「次何かアクションを起こしたら、
ペナルティーだからな……」
先生のその声を最後に、
私は細く息をしながら、
ゆっくりと意識を手放していった。
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重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» いえいえ! (2019年2月16日 20時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 何度も回答ありがとうございます! (2019年2月16日 18時) (レス) id: 72283c4b34 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» はい、拳です!手を描くのは苦手なので下手ですが、、笑 (2019年2月16日 17時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 再びすいません「湧き上がる勇気」の絵に描いてあるのは拳ですか? (2019年2月16日 17時) (レス) id: 72283c4b34 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ライムさん» この作品に出てくる全ての絵は、私がスマホで描いているものになります! (2019年2月16日 16時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2019年1月31日 17時