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◆93 ページ44

タケミっちと千冬が帰ったすぐ後で、
これまた都合良くマイキーから電話がかかってきた。




『もしもし』

《A、無事か?》




第一声はそれだった。




『うん、私は平気。
ついさっきまで、三ツ谷とかタケミっちの手当てしてた』

《…そうか》




マイキーは、暫く黙っていた。




『…天竺と、やるんでしょ?』

《……あぁ。こんだけやられてんだ。
次はオレらから攻め込もうと思う》

『…うん』

《明日、緊急集会を開く》





そうだよね、策を練るなら早い方がいい。
それに天竺は本当にヤバイ。

沢山の情報が欲しい。





『私も出来る限り情報は集めてみる』

《…オレはさ、A》





マイキーは小さな声で話し始めた。





《今回の抗争、オマエに降りて欲しかった》

『……は、?』

《ウチのメンバーがこんだけの被害受けてて、
大事なAにこれ以上傷付いて欲しくないんだ》




その言葉に、一虎に言われた事を思い出した。




《…でもさ、Aはやるだろ?》

『!』

《今のはオレ個人としての意見ね。
ま、Aがどう思ってっかは分かんねーけどさ》





電話の向こうで、マイキーが笑った気がした。




『…こちとらマイキーに命預けてんのよ。
やるっきゃないでしょ、こんなの』

《ははっ、言うと思った!》

『もう逃げないって決めた。
たとえ死んでも、東卍は潰させない』






そう、たとえ死んだとしても。







《…そうだな。東卍は永久に不滅だ》

『天竺なんかにやられてたまるかってね』

《…じゃあ、また明日》









 









 




 






「(…あぁ、本当は抗争になんか参加させたくない。
手足を縛ってでもオレの手元に置いときたい。
誰にも傷つけられないように……)」

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重岡ゆう毅(プロフ) - 夜月さん» 夜月さんありがとうございます!大好きだなんて( ; ; )嬉しいです!これからも宜しくお願いしますね(o^^o) (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - Chaosさん» Chaosさんありがとうございます!更新は夜が多いですが、なるべく一日に沢山更新出来るように頑張ります^_^ (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - お餅さん» お餅さんありがとうございます!これからもからも応援宜しくお願いします^^ (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 重岡ゆうさんの小説大好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年9月11日 22時) (レス) id: 935b93b187 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月8日 14時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年9月1日 22時

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