七人目の創設メンバー【東京リベンジャーズ】

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愛美愛主と東卍がぶつかった日から数日、
あの稀咲が突然、愛美愛主を抜けた。

というか、愛美愛主は芭流覇羅へと変わった為、
抜けた人はぽろぽろいるんだけどね。


私はあの日稀咲に会ってから、
どうも稀咲が気になる。




「どうした？難しい顔してんな」

『ん〜？別に〜』

「隠し事は良くないぜ？Aチャン」




ぐいっと私の肩に腕を回す半間。



『ねぇキミ距離感バカなの？
一回腕折られないと分かんないのかなぁ？』

「良いじゃねぇか、減るモンじゃねぇし」

『あはは、そっか、じゃあとりあえず腕を……』





ダリィ、と半間は笑いながら腕を離した。
最初から離してくれれば良いのに。






「稀咲の事だろ」

『…なーんだ、分かってたの』

「お前は芭流覇羅の副総長だ。
抜けた奴の事なんか考えるな、時間の無駄だぁ」









…やけにあっさりしてるな。
まぁ、別にどうでもいいけどさ。









『っじゃ、私そろそろ行くねぇ』


半間にひらひらと手を振り、
芭流覇羅のアジトを後にする。



『(稀咲はどうして愛美愛主を抜けた…？
半間はどうしてあんなにあっさりしてる…？)』




稀咲は何がしたい？
半間は何かを知っている？




頭の中で考えを巡らせていると、
ふと、辺りの風景に足を止める。




『あれ、ここ……』




見れば、目の前には武蔵神社。




『…はは、無意識にも程があるでしょ』









　









裏側から神社に上がると、
黒い特攻服を着た集団＿＿＿＿東卍の姿が見えた。

そうか、東卍の集会中か。

見つからないように、
物陰に隠れて集会の様子を見ていた。

その時だった。








「アイツ見たことあるぞ！」

「愛美愛主の奴じゃね？」

「愛美愛主の稀咲！」


『っ！？』









そこにいたのは、紛れもなく稀咲だった。

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