七人目の創設メンバー【東京リベンジャーズ】

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『…そーだね、ごめんねぇ、稀咲クン』

「俺のことは稀咲でいい。俺も名前で呼ぶ」





雨も強くなり、
駐車場の真ん中では半間とマイキーが向き合っていた。





「…そろそろ時間だな」

『そーなの？まだ勝負付いてないけど……』


「Aーーー！！！」









駐車場から、半間の叫び声が聞こえた。




『げぇ、あんな大声で名前叫ぶなっての』

「お呼ばれだな」

『面倒だけど行ってくるかねぇ。じゃ、またね稀咲クン』




稀咲に軽く手を振り、
半間のいる駐車場へと歩いた。




すると、口元から血を流している半間と、
ほぼ無傷のマイキーの姿が見えた。




『あれ〜、怪我してんじゃん、半間クン』

「やっぱダリィ、マイキー。
息も上がってねぇってバケモンかよ」








半間の横に立って、前を向く。

目の前にいる、マイキーと視線が合った。



　









「……A、？」








そう、静かに私の名前を呼んだ。







「マイキー！！もうすぐ関東最強の暴走族連合が誕生する。
“芭流覇羅”だ！！オレは芭流覇羅初代副総長、半間修二。
そして、コイツも俺と同じ副総長だ」



ぐいっと私の肩を抱き寄せた半間。



『手どけてくれるかなぁ？へし折るよ？』

「いいじゃねぇか、副総長同士仲良くしようぜ」



肩に回った手を握り力を入れると、
半間は「ダリィ」と言いながら手を避けた。




「覚えておけ、マイキー。この先東卍に平和はねぇぞ。
…さて、行くぞ、A」

『あ〜い』



半間と共に迎えのバイクに乗ろうとした時、




　









「Aッ！！！」









マイキーに呼び止められた。





『…次会う時は、もっと楽しませてねぇ、マイキー』




ポケットからある物を取り出し、
マイキーに向かってそれを投げつけ、半間と共に背を向けた。

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