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◆34 ページ35

あれから二週間。
私は場地のお墓へ来ている。

しかし先約がいたらしく、
お墓の前からは何やら声が聞こえる。






「“ありがとう”なんて…ズリィよ…
オレはこれからどうしたらいいんスか!?」







千冬だ。
彼も場地のお墓参りに来ていたのか。


暫く泣いていた千冬だが、
ばっ、と顔をあげ立ち上がり、こちらへ向かってきた。

否、ただ帰るだけだろうけど。









『やぁ、千冬クン』

「っ!アンタ、芭流覇羅の……」

『目腫れてる。よっぽど泣いたんだねぇ。
場地も喜んでると思うよ、キミが来てくれて』





千冬の横を通り過ぎようとすると、
おい、と声をかけられた。





「アンタ…何なんだ?何がしたいんだ?」

『……そうだね、何がしたいんだろ』

「は?」









マイキーの横に、
東卍にいる資格が無いから、私は東卍から離れた。


けど、思っちゃうんだ。


また、マイキー達といたいって。








『…千冬クン、キミも分かってるよねぇ。
稀咲は早いこと東卍から追い出した方がいい』

「…分かってる。
でも何でアンタはオレらに味方する様な事言うんだよ」




千冬クンは私を睨む。




『私は稀咲の事最初からあんま好きじゃないし〜』

「…っそ」

『稀咲は何とかして東卍を潰しにかかってる。
せいぜい潰されないようにねぇ』





千冬の横を通り過ぎ、
場地のお墓へと向かう。




『…場地、いい後輩を持ったねぇ。
あんなに慕ってくれる人、そうそう居ないよ』





場地のお墓に話しかけても、
返事が返ってくる事もなく。





『…場地、また来るねぇ』









 

 



 




 









「(…アイツ、場地さんが東卍の創設メンバーって言ってたな……。
何で芭流覇羅なんか行ったんだ…?)」

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重岡ゆう毅(プロフ) - ありんこ。さん» オチはまだ正確には決めてませんが、マイキー寄りにはなるかと思います! (2021年8月28日 18時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ありんこ。 - これってマイキーオチですか? (2021年8月28日 11時) (レス) id: 568604ada5 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ななつじさんさん» ななつじさん、コメントありがとうございます!すみません訂正しますね(*_*) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ななつじさん(プロフ) - こんばんは 面白く読ませてもらってます!誤字見つけたので失礼します お名前なのですが「稀崎」じゃなくて「稀咲」ですよー! (2021年8月24日 23時) (レス) id: 123c3d7a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年8月19日 22時

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