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幼い頃に、母親を事故で亡くした。
そして父親からは、虐待を受けてきた。
殴られ、蹴られの毎日だった。
近所の人も気付いていただろうけど、
誰も助けてはくれなかった。
毎日が地獄のようだった。
小五の時、一人の男の子に出会った。
その子は“佐野万次郎”という子だった。
小学生ながら喧嘩が物凄く強く、
中学生相手でも負ける事は無かった。
“無敵のマイキー”
そんな呼び名が付くほどだった。
マイキーと一緒に過ごして、
気付けば二年もの月日が経っていた。
私たちは中学生になり、
“東京卍會”というチームを作った。
そして、中一の夏の日。
学校から帰った途端に、父親に殴られた。
「お前、こそこそ遊びに行ってると思ったら、
こんな奴らとつるんでたのか」
父親の手から落ちたのは、
東卍を結成した日に撮った写真だった。
けれどそれは無残にも破かれていた。
『っ……！』
「こんな底辺の奴らとつるんで何がいいんだ！？
お前は家のことだけしてればいいんだよッ！！！」
父に殴られ、蹴られ、
しまいには、大切な“仲間”まで馬鹿にされ。
もう、限界だった。
私を殴り終わって満足したのか、
父はリビングへ歩いて行った。
私はゆらりと立ち上がり、
キッチンへと向かい、包丁を手にした。
そしてソファに横たわる父親に跨り、
心臓目掛けて包丁を真下に刺した。
何度も、何度も、
息絶えた後も、何度も父親を刺した。
気付けば、目の前には動かなくなった人間“だった”モノ。
私の手と服は、真っ赤に染まっていた。
『……はは、ザマァみろ』
血塗れのソレを見下ろし、渇いた笑いを溢した。
近所の人が通報したのか、
警察が駆けつけ、私は両手首を拘束された。
虐待を受けていた事が判明したものの、
あまりの残酷なやり方に、私は二年間の少年院入りが決まった。
父親を殺した事に、後悔なんて無かった。
虐待なんかしなければ、死ぬ事も無かったろうに。
私は正しい事をしたんだ。
あぁ、でも一つ。
マイキー、東卍から離れる事を、どうか許して。
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重岡ゆう毅(プロフ) - ありんこ。さん» オチはまだ正確には決めてませんが、マイキー寄りにはなるかと思います！ (2021年8月28日 18時) (
レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ありんこ。 - これってマイキーオチですか？ (2021年8月28日 11時) (レス) id: 568604ada5 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ななつじさんさん» ななつじさん、コメントありがとうございます！すみません訂正しますね(*_*) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ななつじさん(プロフ) - こんばんは 面白く読ませてもらってます！誤字見つけたので失礼します お名前なのですが「稀崎」じゃなくて「稀咲」ですよー！ (2021年8月24日 23時) (レス) id: 123c3d7a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年8月19日 22時
