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漆拾壱話 ページ23

炭「鉄穴森さんは知ってるけど、どうしたの?
多分、鋼錢塚さんと一緒に居るんじゃないかな?
一緒に捜そうか?」

時「なんでそんなに人に構うの?
君達には君達のやるべき事があるんじゃないの?」



無一郎は、不思議そうにそう言った。



炭「人の為にする事は結局、巡り巡って自分の為にもなってるものだし。
俺も行こうと思ってたから丁度良いんだよ」



炭治郎は、屈託のない笑みを浮かべた。

無一郎の目が見開かれ、
次の瞬間にはもう頭にはてなが浮かんでいた。



時「何?今何て言ったの?今、今…」


無一郎は、既に覚えていない様だった。


炭「へっ?丁度良いよって…イデッ!!」



同じ言葉を繰り返そうとした炭治郎の顎に、
禰豆子の頭が激突した。


炭「禰豆子!起きたか!」


禰豆子は元気もりもり!とでも言いたげな顔。


炭「一緒に鋼鐡塚さんとこ行こう!」





無一郎は、ただ炭治郎達を見つめていた。




『(…ん?)』



一瞬、襖の向こうに気配を感じる。





時「…誰かいるね」

『そうね』



…何だろう。

嫌な予感がする。





『…無一郎、炭治郎、後ろへ下がって』

炭「え?」




私は刀に手を掛けた時、



「ヒィィィィ」



『…やはり鬼ね』






時「(…鬼だと気付けなかった。
Aさんは微かな気配から鬼と勘づいたんだ)」




鬼の姿を確認し、
私達はすぐさま戦闘態勢に入る。



時「霞の呼吸、肆ノ型、移流斬り」


ヒィィィィ、と情けない声を出しながら、
避けて天井にへばり付く鬼。


炭「ヒノカミ神楽、陽華突」

『氷の呼吸、肆ノ型、氷華』



鬼の頸を斬ろうとするが、
避けられてばかりでなかなか斬れない。



『(…この鬼、避けてばかりで攻撃してこない)』



すると、天井から落ちて来た鬼を、
禰豆子が蹴り飛ばした。


「ギャァァッ」



転がった鬼。

その隙に、無一郎が鬼の首を斬る。





『……』

時「……」




…弱い?

いいや、これは_______









次の瞬間、



鬼の頸から身体が、

身体から顔が生えて来た。

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黎音(プロフ) - 無残じゃなくて無惨ですよ (2021年2月22日 15時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )頻度は遅いですが今後も頑張ります! (2021年1月24日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新待ってました(^^) これからもお体に気をつけながら頑張ってください! (2021年1月24日 18時) (レス) id: 290c57f129 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - サニーさん» コメントありがとうございます!更新頻度が落ちてはいますが、これからも頑張っていきますm(__)m (2021年1月5日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
サニー - 続編も、最高ですっ!!これからも、頑張ってください!!あなたのいちファンとして、ずっと応援しています! (2021年1月4日 23時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2020年12月7日 20時

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