陸拾玖話 ページ21
温泉から出て、
私達は食事を楽しんでいた。
炭「すごいですね!」
甘「そうかな?今日はそんなに食べてないけど」
蜜璃の前には、沢山のお皿。
『美味しそうに食べるわね、蜜璃は』
甘「え!!そうですか!?」
Aさん大好き〜!と抱きつく蜜璃。
嬉しいけど食事中よ。
『…そういえば、炭治郎、不死川の弟と会った?』
炭「!やっぱりあの人弟なんだ!」
『あぁいや…不死川は弟なんていないって言ってたわ』
どうして嘘を吐いているのだろう。
甘「仲悪いのかしら…切ないわね」
悲しそうな顔で炭治郎を見る蜜璃。
甘「私のうちは五人姉弟だけど仲良しだから
よく分からなくて不死川兄弟怖って思ったわ」
蜜璃はそう言いながら、
禰豆子と遊んでいた。
炭「玄弥はまだ来ないですね」
甘「あの子来ないみたいよ。全然食事しないって里の人が話してた。何か持って来てるのかしら…」
炭「大丈夫かな?後で握り飯でも持って行こう」
炭治郎は、本当に優しいなぁ。
私だったら不死川におにぎりなんか絶対持って行かない。
“お前が握った握り飯なんか食えるかよォ!!”
とか言われるの目に見えてる。
.
食事も食べ終え、
月明かりが照らされた廊下を私達は歩いていた。
炭「甘露寺さんはなぜ鬼殺隊に入ったんですか?」
甘「ん?私?恥ずかしいな〜。
え〜どうしよう、聞いちゃう?あのね…」
あぁ、そういえば私も聞いたことがあったっけ。
甘「添い遂げる殿方を見つける為なの!!
やっぱり自分よりも強い人がいいでしょ?
女の人なら守ってほしいもの!わかる?この気持ち…
男の子には難しいかな?」
あの時も、こんな風に、
頬を赤らめながら教えてくれた。
鬼殺隊と言えど、蜜璃も一人の女性だ。
そう思うのも仕方ない…と思う。
隠「甘露寺様」
甘「あらー、もう行かなきゃいけないみたい」
蜜璃は任務に行かなければならない様だ。
甘「炭治郎くん。
今度また生きて会えるか分からないけど、頑張りましょうね。
貴方は上弦の鬼と戦って生き残った。これはすごい経験よ」
蜜璃はしゃがんで、禰豆子の頭を撫でる。
甘「実際に体感して得たものはこれ以上ない程価値がある。
五年分、十年分の修行に匹敵する。
今の炭治郎くんは、前よりももっとずっと強くなってる。
甘露寺蜜璃は、竈門兄妹を応援してるよ〜」
蜜璃は、柔らかく微笑んだ。
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黎音(プロフ) - 無残じゃなくて無惨ですよ (2021年2月22日 15時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )頻度は遅いですが今後も頑張ります! (2021年1月24日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新待ってました(^^) これからもお体に気をつけながら頑張ってください! (2021年1月24日 18時) (レス) id: 290c57f129 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - サニーさん» コメントありがとうございます!更新頻度が落ちてはいますが、これからも頑張っていきますm(__)m (2021年1月5日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
サニー - 続編も、最高ですっ!!これからも、頑張ってください!!あなたのいちファンとして、ずっと応援しています! (2021年1月4日 23時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2020年12月7日 20時