◎はじめまして ー２ ページ13
藤「今日からよろしくな！」
緋「よろしく」
白「よろしくね」
冴「よろしくお願いします」
同期の人たちは、
食堂で挨拶を交わしていた。
私もその中に混じっていた。
とは言っても、藤川・冴島・緋山・白石と、
私・藍沢に若干分かれてはいたが。
藤「お前らも！よろしくな！」
藤川先生は私たちにそう言ってきた。
『… よろしく』
言ったのは、私だけ。
藍沢先生は、無言でご飯を食べていた。
藤「ちぇ、なんだよ、冷たいなぁ」
緋「ほっときなよ」
なにやらコソコソ話をしている。
陰口とか、趣味悪。
私はそう思い、
がたん、と椅子から立ち上がり、
食堂を出て行った。
それを見た同期たちが、
さらに機嫌を悪くしたのは、言うまでもない。
.
フェローとして働きはじめて二週間。
私はヘリにも何度か乗り、
順調といえば順調に仕事をしていた。
そんなある日のこと。
黒「A、お前今日オペ入れ」
黒田先生が、いきなりそう言った。
同期たちは、みんな目を丸くしている。
『… 分かりました』
私が入ったのは、脳外のオペ。
まあ、フォローで入っただけだけど。
手術はミスなくスムーズに進み、
本来4時間かかる手術が、3時間で終わった。
黒「お前のフォローのおかげで早く終わった。
お前は今一番使えるフェローだ。よくやった」
オペ終わりに、そんなことを言われた。
『… そうですか』
黒「なんだ、嬉しくないのか」
『今のあの人たちは比較対象になりません』
今思えば、当時はだいぶツンツンしていた。
黒「後に藍沢もオペに入れるつもりだ。
お前ら二人には期待してるぞ」
_________期待してるぞ
この言葉は、
当時のツンツンの私でも、
嬉しい、と思った。
.
後に同期ともまあまあ話すようになり、
少しは距離が近づいた。
藤川先生が私を『天才冷酷女医』と言ってるのは
噂で聞いたが、なんとも思わなかった。
興味がなかったから。
そんな私に、
トロントの推薦が来るのは、
まだ少し、先の話。
そして、
私が彼に惹かれるのも、
もう少し、先の話。
はじめまして END
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重岡ゆう毅(プロフ) - ＥＹさん» すみません、この作品に続編はないんです(>_<)楽しみにして下さっていたのにすみません（ ; ; ） (2018年2月25日 17時) (
レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
ＥＹ - 続編楽しみにしています！頑張ってください！！！ (2018年2月25日 11時) (レス) id: c47a548f03 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - yasupi88さん» ありがとうございます！頑張ります(^ ^) (2017年9月30日 20時) (レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
yasupi88(プロフ) - 大変だとは思いますが、無理せず頑張ってください！楽しみにしてます (2017年9月30日 18時) (レス) id: 618b23053f (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - yasupi88さん» “凄く”とまで言ってくださって嬉しいです！とても心強いです(^^) (2017年9月28日 21時) (レス) id: 2da3aeedd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2017年9月20日 1時
