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小林side
服は、これ、か。
花江「まずは基本!服選び!
多分Aのタイプはチャラチャラ系じゃなくて
ストリート系!あとハンカチ絶対入れといて!」
小林「なんでですか?」
花江「なんででも!」
カバンはこの前買ったこれ、
花江「あまりにカッチリしすぎると
Aは緊張しちゃうから、
カバンはあくまでもラフに。」
小林「なるほど。」
花江「もちろん、行くのはうどん屋さんね?
メイクはしちゃだめ。ありのままを見せる!」
小林「はい。」
花江「まぁ千晃くんイケメンだから心配してないけど。」
小林「…」
ブオオオオオッ←ドライヤー
あとは髪のセット…
花江「そして髪型!これが一番大事。」
小林「そうなんですか?」
花江「うん。普段とのギャップをつける。
Aの前でしかしないよ、っていう髪型。」
小林「…なんでしょうか…センター分け、とか?」
花江「それでいいよ!まぁ、あとはいつも通り!ね!」
…よし、行くか。
「お待たせしましたー!」
小林「大丈夫、全然待ってないよ。」
「行きましょ行きましょ!」
うどん屋にて
「んふふっ、やっぱりここの天ぷらうどんは
いつ食べてもおいしいです〜!」
小林「わぁ、初めて食べたけど、
ほんとに美味しいね!」
「はい!」
あ、口に天かすついてる…可愛い…
あれ、もしかして…
スッ…
「へっ、…?」
小林「天かすついてたよ(笑)」
「はわわわわっ…すみません…///」
この為にハンカチ持っとけって言ってたのか…
いやあの人お母さん並にAのこと知ってんじゃん
花江「ちょっと恥ずかしいって思って
ドキドキしたのが恋愛に発展することも多いから。」
あ、そういうことね。
「今日、千晃くんセンター分けですね。珍しい。」
小林「うん。似合ってる?」
「はい!すっごく!」
小林「ありがと。」
髪を…耳にかける、か…
スッ、
「…!」
小林「ん?どした?」
「い、いえ、なにも…」
あ、耳赤い。
結構効果あったのかな?
「ご馳走様です!」
小林「いいよ良いよ!この前迷惑かけちゃったし…(笑)」
「あの…」
小林「ん?」
「今日誘われたの、嬉しかったです!
また、遊び誘ってくださいね、」
小林「…」
大成功かも。
小林「もちろんだよ!また遊ぼうね!」
「はい!」
そう言って笑顔で家の扉を開けるA。
めちゃくちゃ可愛かった…!
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作者名:ゆうり | 作成日時:2024年2月3日 12時