検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:593 hit

説明 ページ3

マサイside

おいおいおい、ちょっと待て。
捨てられたってどういうことだ?

シルク)辛いかも知れないけど、教えてくれる範囲でいいからさ、俺らに話、聞かせてくれない?

A)……良い話じゃないですよ。

シルク)…話す方が辛いだろ?そんなこと気にしないでくれ。

A)分かりました。

少ししぶりながらも彼女は話し始めてくれた。

A)私、本当は普通の女の子だったんです。でもある時からこの世界が嫌いになりました。それが事の発端です。

マサイ)世界…

A)私は自ら色を消し、ある程度の輪郭で世界を見るようになりました。

モトキ)り、りんかく、

モトキでも分かんねぇのに俺に理解は無理だなこりゃ。

A)簡単に言えば、トレスをした絵のようなものですね。私はそんな世界じゃないとやって行けない。目がくらくらするほどカラフルで、細かいところまで歪むことなく規則正しく描かれる世界が嫌いなんです。

マサイ)なるほど…

Aちゃんは説明が上手だな…

ダーマ)でも、そんなこと出来るのか?

A)…分かりません。でも、心の色を消した瞬間に、この世界から私の中だけで色が消えました。色が分からない訳では無いし、世界が歪んでいるわけでもありません。ただ心から色を消した。だから色や細かいことを見なくて済むようになった…

シルク)心のい、ろ、…って、まさか……

ザカオ)え?どういうこと?

ンダホ)もしかして、感情を消したってこと、?

ザカオ)確かに、感情は色で表せるもんね。

モトキ)昔の俺みたいだな…

マサイ)…で、これからどうするの?

A)分かりません。

マサイ)ど、どうしよう、

ンダホ)確か、役所で手続きすれば引き取り可能だったよ?

ダーマ)そうなんだ…

ンダホ)里親とかいう存在じゃなくて、引き受ける家庭…的な?

珍しくンダホが冴えてる。

A)引き受ける…でも、皆さんはYouTuberなんですよね。忙しいのに私なんかに構ってる暇あるんですか?

ザカオ)…無くはない。

マサイ)うん。それにさ、ゆくゆくは撮影一緒にしたりもしたいかなって思うんだ!だからきっと楽しいよ!

A)……!

Aちゃんが急に目を見開いた。

シルク)どど、どうした?

A)…いえ。マサイさんが、どこかで見たような笑顔をしていたので、つい。

少し明るくなったと思った顔も、
すぐに瞳には光を映さなくなった。

家→←出会い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうり | 作成日時:2023年4月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。