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大丈夫なんてないんだよ ページ8

モトキside

前から思ってたけど、

Aちゃんはいつも

大丈夫、大丈夫、って言って

自分を押し殺してる気がするんだよね。

シ「分かるわ。」

モ「え?」

シ「声に出てたぞ。」

モ「まじか。」

シ「なんだろう、どことなく寂しそうな…」

モ「大丈夫って言わないとやって行けなかった
んじゃないかな、?」

シ「あーね、」

モ「どうにかしてストレスを無くしてあげたいけど…」

シ「まぁ、自分で気づくしかなぁ、」

ン「あるよ?」

モ・シ「え?」

ン「自分を大切にする方法、あるよ?」

シ「まじ?」

ン「まぁ見てなって。」




「……はぁ、」

ン「どうかしたの?」

「ぁ、いえ、なにも、……大丈夫です。」

ン「ねぇねぇ、命は大切だと思う?」

「え?」

ン「?」

「……もちろん。」

ン「命と心って、何が違うのかな。」

「……違う?」

ン「うん。心は自分なんてって思ってるのに、
命は自信をもって存在してる。」

「……?」

ン「でも、いつかは心にひっぱられて、
命は自信を無くしてしまうんじゃないかなって。」

「それって…」

ン「自分を押し殺したら、良くないんじゃないかな。
って、俺は思うんだよね。」

「自分を……」

モ「ねぇ、もっかい聞くね?
Aちゃん、どうかしたの?」

「…里親が怖くて、……また、見つかって、
連れていかれて、また、…また、……」


震えながら話すAちゃんを、

俺はガラスを扱うように優しく抱きしめた。


「……?」

モ「がんばったね。大丈夫なんて、ないんだから。
もし来たとしても俺らがとっちめてやる。
Aちゃんは、無理しないで楽しく生きよう?ね?」

「……ありがとうございます。」

ン「……」

シ「(やっぱモトキには、何か特別な優しさがあるんだよな)」

「もときさん。」

モ「ん?」

「くも。」

モ「え"?くも?!どこどこどこ?!」

全「……w」

「……冗談です。(笑)」

モ「な、なんだぁ、……」

「…ありがとうございます、笑えました(笑)」

モ「もぉ、……勘弁してよぉ、(笑)」


またひとつ、心の糸が解けた気がした。

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作者名:ゆうり | 作成日時:2023年4月7日 23時

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