口が悪くて何が悪い 2

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Youside

母「くそっ…！？どこでそんな言葉を…！」

「テメェの口から聞いたんだよ！
てめぇがいつも私に浴びせた言葉たちだ！
んで咲波咲波うるせぇ！誰がなんと言おうと！
その対象が例え国だとしても世界だとしても
宇宙だとしても！
私は！"月城A"なんだよ!!!!」

里親「…！」

「私は無意識のうちに"月城"という苗字に
執着していた。まるでそれは、誰がなんと言っても
私は"月城"だと自信を持って言うためのような
言動だった。気づいたんだよ。
私はアンタの苗字を否定するために
この苗字に固執してきた。
お前の存在を、自ら抹消するために。そして母さん。」

母「…なぁに？」

「テメェじゃねぇ。てめぇは月城じゃねぇ！母さん！」

里親「…！なに、？A。」

「私が中3の途中で引っ越したのは、
こいつに居場所を知られないため、だったんだよね？」

里親「…！…やっぱり、頭のいいあなたは
気がついていたのね…、そうよ。」

「母さんは私を守るために、
決して裕福ではなかったのに私を
安全な場所へと送り出してくれた。
お前はなんだ？金だけは無駄にあった。
だが私はゴミ扱いし暗い狭い倉庫に閉じ込めた。
そして食事も水も十分に与えず餓死を待った。
終いには虐待により私の目を弱視にした。
そんなお前が信用を取り戻せると思ったァ？
ふざけるんじゃねぇ！」

江口「…A……」

母「…そういえば、その方々は…？」

「私の頼れる先輩だ。
お前のせいで何度助かったことか。
おいてめぇ。…もう私らに関わるな。
干渉するな。母さんが言っても通らねぇかもしんねぇが
私が言えば接触禁止くらい出来るだろ。
なぁ、野木さん。」

弁護士「…よくご存知で。
私も初めからそのつもりでございました。
最後に、A様。そう、月城A様の
ご意見を聞きに来た迄でございます。」

「…よくお分かりですね。
なぁ、知ってるか？接触禁止命令が出た後
接触すれば、1年以下の懲役又は100万円以下の
罰金だそうだなぁ？
てめぇの夫が死んだ今、さぞ金に困ってるんだろ？
ならもう会えねぇなぁ？顔も見たくねぇなぁ？」

母「…くっ、……あなたは…咲」

「月城だ。…次その名を口にすれば…
お前の存在を世に晒し社会的に抹殺する。
できてしまうんだよ。」

母「……」

弁護士「行きますよ。」

里親「…A。」

「…ぁ、ごめん、荒々しくて…」

ｷﾞｭｯ!

里親「立派になったね、A。
"母さん"嬉しいよ。」

「……！……うん。母さん。」

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