致命傷 ページ17
童磨「…でもねぇ、地獄なんて無いんだよ。
つくづく思う。人間って可哀想だよねぇ…」
伊之助「地獄がねぇなら俺が作ってや"る"ァ"ァ"！
ごちゃくそうるせぇんだテメェはァァ！」
凍て曇
ダ「霞の呼吸 参の型 霞散の飛沫！」
タンッ
童磨「ごめんねぇ、猗窩座殿がやられちゃって時間もないから」
童磨「君たちの相手はこの子達にして貰うよ。」
伊之助「ぬあぁぁ？！」
カナヲ「(何この威力…)」
ダ「あ！ちょっ！おい逃げんな！」
伊之助「なんだこれバカか！全部凍るのかよふざけんな！」
ダ「くっ、…！うぁっ！」
カナヲ「ダーマさん！」
伊之助「霞めがね！」
ダ「(くっそ、右腕が…！)」
童磨「じゃあ、僕はこの技を出したらおいとまするねぇ〜」
冬ざれ氷柱
ｸﾞｻｯ､！
ダ「ぅっ、ぐっ！」ｺﾞﾌﾞｯ､
伊之助「お、おい！大丈夫か？！」
カナヲ「吐血してる？！」
童磨「あれれ？そこの柱の君はどうしたのかなぁ？
吐血なんて…辛そうだね、
…俺が首をストンと落としてあげるよ！」
ダ「…引っかかった」ﾆﾔｯ､
ドロ…
童磨「なんだ、これ、…(顔が…溶けてる…？)」
カナヲ「(きた！あと数秒遅かったら斬れなかった…
ダーマさんはきっと、それを見越して
わざと攻撃を喰らったんだ…でもあれじゃ致命傷に…！)」
ダ「カナヲ！」
カナヲ「？！」
ダ「気にすんじゃねえぞ！」
カナヲ「…っはい！」
ﾄﾞﾁｬｯ
血気術 霧氷 睡蓮菩薩
ダ「このくらいっ！」
霞の呼吸 伍の型 霞曇の海！
カナヲ「…花の呼吸 終の型 彼岸朱眼」
カナヲ「(いけ！行け！斬れる！
こんなグズグズの腐った頸斬れないはずない！！
っ、腕が、固まって…！)」
伊之助「ぬおおおぉ！獣の呼吸 思いつきの…
投げ裂きいいぃ！」
ダ「霞の呼吸 陸の型 月の霞消！」
ｻﾞﾝｯ!!
ダ「よし、…斬っ…たっ、…」
カナヲ「ダーマさん！」
伊之助「おい！死ぬのか？！死なねぇよな？！」
ダ「おい大袈裟だぞ(笑)
あばらには入ってるけど太い血管は避けた。
止血はもうしてる。まだ動けるからよ。
頼むから死ぬ扱いしないでくれ(笑)」
カナヲ「よかった、…私のせいで、
ダーマさんが死んじゃったらどうしようって…」
ダ「おいお前俺さっき気にすんなって
言ったばっかじゃねえかよ(笑)」
カナヲ「すみません、…」
ダ「でもよ、2人とも。大事なもん取り戻しただろ？
まずは良かったじゃねえか。」
伊之助「…おう！」
カナヲ「はい！」
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作者名：ゆうり | 作成日時：2023年3月27日 1時
