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7話 ページ8

あれから数日。私は襲われることも無く平和に過ごしている。
また、午後から夕方にかけてポアロに行くことが多くなった。蘭ちゃんたちとお話するためだ。
それから知ったのは蘭ちゃんはピアノが弾けるらしい。とりあえず楽譜を渡してみて今日工藤新一、という蘭ちゃんの幼なじみ?くんの家にピアノがあるのでそっちで聴けるという。

地図は貰っているのでとりあえず向かってみたが、なんともでかい。これじゃ、豪邸じゃないか。
インターホンを押すとコナンくんと共に色黒の関西弁を話す男の子が出てきてあけてくれた。

『おはよう。コナンくん。そちらの方は?』
「俺は服部平次や。くど...じゃないコナンの友達や。よろしくな。」
『佐河Aです。よろしくね。』

タメで話してくるあたり同学年だと思っているのだろうか。私は18だ!

中に入ると園子ちゃんと蘭ちゃん、安室さんまでいた。わりとしっかりした音楽会になるのかもしれない。でも披露されるのが全部自分の曲だから恥ずかしくもある。

『おはよう、蘭ちゃん、園子ちゃん、安室さん。』

「おはようございます!あの、Aさんの曲で聞きたいことがあって」

『いいよいいよ、どうしたの?』

ぎりぎりまで練習しようとしてくれるとは、嬉しいこと限りない。

「ここのメロディが最初、明るいというか、すごい前向きに聴こえたんですけどでも、練習してるうちに切ないというか、悲しく聴こえてきてどういう風に弾けばいんでしょう?」


私はびっくりした。まさか、この子がこんなことに気づくとは。私自身どっちも表れるようにして書いたのだ。
まるで恋のふわふわした感情となんとも言えぬ虚しさを。

『蘭ちゃんは好きな人、いる?』

「え?あっ、その...います。」

恥ずかしげに顔を赤く染めて言った。かわいい。青春である。

『じゃぁ、その人のことを思って弾けば大丈夫だよ。』

「わ、分かりました!ありがとうございます」

『がんばってね。楽しみしてるよ。』




なんとなく、時間を潰そうとしているとまた、新しい旋律が思い浮かんできた。
ささっと人のいないような場所に移動して鼻歌で思い出しながら歌う。口は開けて歌えないけど。


「新しい曲ですか?」

この声は安室さんである。録音が終わったタイミングを見計らって話しかけられた。


『そのような感じです。』

「聞かせてくれますか?」

すると携帯がなった。安吾からだ。

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夕李(プロフ) - 双黒最高か!!!さん» 更新遅くなってすみません!気長に待っていただけると嬉しいです。よろしくお願いします! (2020年9月13日 14時) (レス) id: a1ecf080dd (このIDを非表示/違反報告)
夕李(プロフ) - 苑歌さん» ありがとうございます!更新ほったらかして3ヶ月が経っていました...申し訳ないです。これからもよろしくお願いします (2020年9月13日 14時) (レス) id: a1ecf080dd (このIDを非表示/違反報告)
双黒最高か!!! - 更新待ってます(´TωT`) (2020年9月2日 17時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 話が好きすぎるのですが!いいですねぇ。応援しています! (2020年6月10日 22時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
夕李(プロフ) - 恋成さん» 尊敬だなんて…!!ありがとうございます!過去編長く続きますがよろしくお願いします! (2020年5月18日 0時) (レス) id: a1ecf080dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕李 | 作成日時:2019年11月30日 16時

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