あなたの前では異能力が使えない【文スト】【名探偵コナン】

17話 ページ18

まずは地下1階のお菓子売り場で谷崎さんと2人で乱歩さんご所望のお菓子を探すことにした。

国木田さんと太宰さんはというと、国木田さんは与謝野さんのおつかい、太宰さんは美女を追いかけてどこかへと行ってしまった。


きらきらしたケーキや焼き菓子などがたくさんあって目移りしてしまうがあくまでおつかいだということを何度も言い聞かせる。

(鏡花ちゃんと来てこういうのをたくさん買って食べてみたいな。仕事頑張らなきゃ。)

密かにそう思う敦であった。


｢敦くん、早速見つけて買ってきたよ。｣


谷崎さんが後ろから声をかけてきた。お菓子の箱が入った袋を手にしている。



｢ありがとうございます！｣

｢店員さんに聞いたらすぐ教えてくれたんだ。太宰さんたちのところ、行こっか。｣


｢はい！｣


地下から地上へと上がるとすぐに国木田さんの姿を見つけられた。国木田さんの方もすぐに済んだらしい。

｢太宰さんはどこですか？｣

｢ それが見つからないんだ。あの唐変木が！｣


あははと苦笑しつつ周りに目をやると何故か顔をマスクで隠し彷徨く人が多いことに気づいた。怪しい。

さりげなくたくさん居るように思う。

｢谷崎さ｣
「ﾋﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ！！！！！！！」

谷崎さんに声をかけようとした瞬間、消火栓のベルがなる。

「ﾋﾟｰﾋﾟｰ、あーあー、きこえってかぁ？」

なんだこれは。

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