あなたの前では異能力が使えない【文スト】【名探偵コナン】

16話 ページ17

｢無作為に異能力者を集めつつ本当はある1人の異能力者を狙っていること。その異能力者は東都にいること。これは私の憶測だけど、"黒の組織"といつか手を組むこと。｣

あの情報でこんな大事なことが分かるとは。憶測と言っているが太宰さんが言うのであればきっと本当になるのだろう。

｢"黒の組織"とはなんだ。初めて聞いたぞ。｣

国木田さんが言った。

｢東都にいるわるーいことをする組織だよ。異能力者はいない。彼らはお酒の名前を使ったコードネームをもつ。そこと私たちが今追っている組織が手を組めば東都はすぐに潰れると思うよ。｣

｢っ。｣

あっさりと投げられたその言葉に息を飲んだ。馴染みがない土地だとしても潰れるのはあまり心地が良くない。


｢もっと詳しい話はあとでするよ。ちゃんと話してたら日が暮れるしなにより私が疲れた。｣

｢たしかに、与謝野せんせいと乱歩さんから頼まれてるおつかいもありますし急いだ方がいいかもしれませんね。｣

谷崎さんがポケットから買うものをメモした紙をだす。いつもの駄菓子、とかではなく東都限定のお菓子やらなんやらばっかりが書かれている。


｢あそこのデパートで買えるはずなので行ってみましょう！｣

｢えー、私疲れたからここで待ってるー。｣

｢太宰ぃ！荷物持ちとしてでも役目を果たせ！この包帯無駄遣い装置が！｣

結局太宰さんは国木田さんに引きずられてデパートへと来ることとなった。

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