【イナクロ】～あの人の姉はエルドラドにいる優しいのかわからないウザい系少女でした～ (ページ6)

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五個目の消去ページ6

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「ここは…｣

天馬さんが周りを見渡して呟いた
どうやら浜辺…と言われるところのようです

「実に適切な場所だ」

アルファさんがそういった瞬間、後ろにプロトコルオメガのみんなが現れる

『喜んでください、ここからあなたの好きなサッカーの時間になりますよ』

「君たちはサッカープレイヤーなのか!?」

サッカーを消そうとしていたのに、というところでしょうか

『あらやだ！そんな次元の低い存在じゃありませんよ』

「我々は時間に介入することを許されたルートエージェント｣

『タイムルートの補正…サッカーというものが
　この世から消えていくルートを生み出すのも私たちの使命です』

「サッカーはこの世から消えるルートだって…？」

「YES…」

アルファさんがスティアデバイスを起動させた

≪ストライクモード≫

『サッカーは…ｵﾚ達が消去する！』

そういって天馬さんに向けてボールを蹴ろうとした時

｢サッカーは消させない！！はぁぁぁぁぁぁ！！！」

『！…あれは化身…』

「魔人ペガサスアーク！！」

でも残念…

『はっ、化身?次元が低いんだよ!』

私は思いっきりスティアデバイスを蹴った

「うわぁぁ！！！」

彼は彼の化身ごと吹き飛んだ

「これくらい…！」

『どうでしょう?』

彼が気づいた時にはすでに私たちが彼を囲んでいた

そしてアルファさんの指示で次々とボールを当てていく

「さあ…どう感じた？」

『感じました？サッカーの恐ろしさ…』

「サッカーは痛い」

『辛い、重い…』

「苦痛…」

『邪悪…』

｢…不必要｣

『そう、サッカーは不必要』

…おねがいだから、さっさと諦めて

「サッカーは…！」

『まだ粘りますか』

そしてアルファさんが、ボールを蹴ろうとしたその時

「「!」」

ここにはいなかった何者かが、ボールを奪い去りこちらへ蹴り返してきた

そして見えた顔は…

『っ……!!なんで…っ…』

「サッカーは必要だ！そうでしょ？これは君の言葉だよ、天馬！」

今一番、見たくない顔だった