【イナクロ】～あの人の姉はエルドラドにいる優しいのかわからないウザい系少女でした～ (ページ30)

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二十八個目の消去ページ30

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私がやってきたのは現代、天馬さんたちからいうと200年後の未来である

彼に指定された場所へ着くと、彼が私に気付き手を挙げた

「やあ、デルタ」

『直接会うのは久しぶり、だね』

「そうだね。まぁ、別に通信でもよかったんだけど…なんとなく君に会いたくなって」

『……』

…そういうことをさらっと言われると反応に困るんだけどな

『それとなくやってる、かな。今のところは私の作戦通りに進んでる、はず』

「それって雷門を倒した後に、僕らがエルドラドを潰すってやつ?」

『…そう。その後あの子をSSCに戻せばいい』

当面の所それを目的に動いている
上手くいってるかどうかは別として、だけど

「だけどいくらデルタでも、今回ばかりはそんなにうまくいくとは思えないなぁ」

『……その時はその時。新しい作戦を考えるよ』

結局のところ、私達が雷門を倒すこと

雷門が私達を倒すこと

どちらがSSCにとって、彼にとって良いことなのかわからない

だけど今はとにかく…やるしかない

「その姿のデルタも可愛いね」

『…突然どうしたの』

彼のこういうノリに慣れてきて、顔を赤くするのすら面倒だと能が告げている
ため息交じりに彼を見つめた

「ふふっ、別に何でもないよ。…じゃあ、またねデルタ。頑張って」

『ありがとう…皆によろしく。…またね

　＿＿＿＿＿サリュー』

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そして彼と別れた後間もなく、エルドラドのインカムへ通信があった

今日は私、モテる日なんでしょうかね、なんて呟きながら応答した

『はい…あら、ベータさん!』

「こんにちはAちゃん♪今どこにいるの?」

『近くの公園にいますよ～』

「実はー、エイナムたちが雷門とサッカーバトルしてるんですよ～

　どうやら議長の許可、もらってなかったみたいです」

…そういえばそうだった
なんて知らないふりをして話を合わせる

『では私が行ってきます～。サボってた分、埋め合わせしないとですし♪』

ベータさんにそう伝えて、私は再びゴッドエデンに向った

…もしもエイナムたちが、勝ってしまったら

あの子はどうなってしまったのだろう