成仏させてクレメンス【男主】 (ページ12)

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12話ページ12

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エーミール「えーっと…これがこの城の前の持ち主の情報です。それでこっちがこの土地に建てられていた建物一覧ですね。」

トントン「ありがとうエミさん。お礼に今度なんか贈るわ。」

エーミール「それは嬉しいのですが何でこんな情報を？」

数枚の紙が1冊にまとめられていた。
前の持ち主は結構な富豪貴族。

あの地下牢は富豪が従わせてる者を住まわせる場所だったらしい。

メイドも執事もそこ。
従者の部屋など分けられていなかったようだ。

トントン「何であの地下牢が作られたんか気になって持ち主の情報欲しかってん。何となく分かったけど最低やなぁ…。」

エーミール「そうですね…従者全員を地下牢に住まわせていた…つまり警護に当たっている兵達も地下牢が部屋のような感じだったんですね。」

Aとやらがいつ死んだのか分からないが地下牢が作られたのは前の持ち主、

つまり前の持ち主の何かの出来ごとによって名前は死んだ。

そういう事か。

トントン「エミさんエミさん、もう一個調べて欲しいねんけど…Aって人調べて欲しい。男で茶髪の10代くらいの人やねんけど。」

エーミール「A…さんですか？分かりました…えと、トントンさんの知り合いの方ですか？」

トントン「あー……知り合いって言ったら知り合いやな。よく分からんけど助けて欲しいって言われたからどこおるんか知りたくてな？」

エーミール「へぇ…変わった方ですね。それは急いで情報渡しますね！」

トントン「ありがとぉ。あ！後な、食堂のボードに書き忘れなんやけど…地下立ち入り禁止って書いてきてくれへん？担当の爺さんから鍵貰っとるから完全禁止って。」

じゃなきゃまた犠牲者出てまう。
これ以上出したくないんや。

冗談とか、

何かのイベントだとか、

全然違う。

もう忘れて欲しくないから。