成仏させてクレメンス【男主】 (ページ11)

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11話ページ11

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いつもの日常。

食堂には皆、
朝礼と用事と飯を済ませるために集まってくる。

少し寂しいようなテンションに悲しむ者。

シャオロン「トントンどないしたん？朝飯中やのになんか嫌な業務でも押し付けられた？グルッペンに。」

そう笑いながら声をかけてきた。

いてもなら隣でもう一人、
面倒な業務を2人で笑って少しだけ手伝ってくれていた。

トントン「…いや、何もない。ちょっと腹の調子悪いだけやから。」

コネシマ「何やトントォン！！残しとるやないか！！天ぷらは残してええけど他は残すなよ！」

それはお前の実家の天ぷらが嫌いなだけやろ、

そんなツッコミをゾムはしてた。

ゾムとロボロが消えたというのに誰も、何も、存在などしていなかったかのような口ぶりと行動で俺を追い詰める。

トントン「……天ぷらはお前の実家の天ぷらが嫌いなだけやろ。これは別の人が作ってくれとるから美味しいはずやで。残さず食べや。」

バレてしまった、と言わんばかりの反応。

渋々皿の上の天ぷらを食べ始めた。

つか、朝から天ぷらて…。

食堂は広いから誰がおるか分からなくなる。
入口に各々名前が書かれた板が吊るされていてそれを『イン』と書かれたボードに移せば完了。

食堂から出る時も板を戻してから出てけってみんなで決めた。

しっかり12人分。

今見て数えても合わない。
10人分しかないんだ。

本当に…

本当に消えてしまったんだこの世から。