3.魔人と道化師と幽霊少女 ページ6
『それでね〜』
「はい」
僕の前で悠々とチェスをしながら喋るのは
世にも不思議な異能を持つ蓬莱Aさん。
Aさんはつい１ヶ月ほど前から知り合い、
そして今じゃ夜にチェスをして(Aが一方的に)話す程の仲となった子だ。
まさか僕も此処まで仲良くなるとは思わなかったが。
(まぁAさんは僕達__死の家の鼠のことは知らなかったようだしよしとしましょう)
鼠は謎の上から目線でそう思い、幽霊からまた王を勝ち取った。
悔しそうな顔をする幽霊に向かって、鼠は静かに微笑んだ。
滅多に笑わない鼠が、感情の起伏が激しい幽霊に微笑みかける。
これほど不気味で、これほど美しい光景を生み出せるのは、
まだまだ幼い彼女だからだろうか。
『くぅ〜、魔人さん！あともう一戦！！』
「構いませんよ。あともう一戦」
「そのもう一戦、僕も混ざっていいかな！！」
其処に先刻チラッと話に出てきた道化師が。
『あ、ドウケシさんだ』
「いつの間に居たんですか」
「さぁ？いつからでしょう！ヒントは先刻から！」
「それ答えになってませんよね」
『ドウケシさん。つまらないクイズは良いから
ケーキ買ってきてくれない？』
「ハハハーハハ！Aはいつでも僕に辛辣だな！」
『だってA、ドウケシさん苦手だし』
そう。幽霊は道化師(ピエロ)が苦手なのである。
「ハハハーハハ！本当にAは僕が嫌いなんだな！」
『うん。キライ。うそつきは苦手』
「すみません僕先刻から空気ですので取り敢えず
ゴーゴリさんはケーキ買ってきてAさんは早くチェスを再開させましょう」
『魔人さんの意見にさんせーい！』
「じゃあ行ってきまーす」
『行ってらっしゃーい！』
全く以て(見てて)飽きない連中である(文脈は最悪だが)
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三菱 - 文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様さん» 教えて頂き誠に感謝致します！訂正させて頂きますね。 (2019年1月17日 15時) (
レス) id: 026649ee7c (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 立原は芥川のことを【芥川の兄人(あにき)】と言ってます (2019年1月17日 7時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三菱 | 作成日時：2019年1月13日 15時
