これは全部悪い夢。 ページ10
※胸糞
“A！”
“私達は親友だよ！離れていても、ずっと”
“永遠に、トモダチ！”
《うん！》
…私の親友は、優しくて 明るくて
自慢の友達。
“A……好きだよ。ずっと。”
《えへへ、嬉しい……私も好き》
私はこの日初めて恋心というものを知った
友達とこの人がいれば、何も怖いものはない
なんだ、別に人間界も悪くないじゃん！
本気でそう思ってた
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
？
友達とあの人が手を繋いで
仲睦まじく歩いている
意外だな
仲良いのかな
何だろう、この気持ち
黒くて どろどろとしたモノ
コレがなんなのかわからないけど
出してはいけないものだ、絶対に
そう、《私》が言う
“ねぇ……この後、██████、██♡”
？？の声にノイズがかかってよく聞こえない
“……でも、俺には彼女が”
“ちょっとぐらい大丈夫だよ♡”
？？はあの人の腕に絡みつき、
そのまま引っ張っていく
そして2人は大きい建物へ姿を消して行った
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
気づけば私は
2人を追い詰めていた。
あの人は全てを諦めていて
？？は開き直っていた
“私は悪い環境で育ったから”
“認めてくれる人も褒めてくれる人もいなかったし”
“居場所だってなかった。”
“だから誰も信じられなかった”
＿＿＿＿＿＿＿＿わたしは違ったの？
あなたの居場所になれなかった？
“Aのことも完全に信用はしてなかったけど、友達の中では1番信用してたよ？”
“でもこの人は例外！わたしのこといっぱい肯定してくれたし、不安になってもいっぱい慰めてくれた！”
《………………》
私だって
やってたよ
“Aがこの人と想いあってたのは知ってた！”
なら、なんで
“好きが抑えられなかったの！”
“だから私、どうせダメだと思いながら好きを必死に伝えた”
“そしたら、███████████████！”
どくん
どくん
どくん
“……ごめん、A。”
“こんなに好きを伝えてくれた人、はじめてだったから”
“……ちゃんとAにも相談するべきだったよね”
“俺、Aにちゃんと愛されてるか不安だった”
言い訳なんて聞きたくない
なんでそんなこと
なんで
なんで
瞬間、赤黒いものが周囲に散る。
？？とあの人の身体には赤い、赤い、黒い花が咲いた
わたしは何度も何度も何度も何度も何度も
█した。
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作者名：幽霊。 | 作成日時：2024年3月4日 13時
