尋問 ページ8
とある者の部屋の前に立ち、扉をノックする。
コンコンコン
「入れ」
ガチャ
『来てやったぞ、Nightmare』
メア「随分と偉そうだな…」
「まぁいい。座れ」
メア「ここへ呼んだのは他でもない。」
「お前のことについてたっぷりと聞かせてもらうためだ」
『談話室は使わないんだね』
メア「人気がない場所なら聞き出せる量も増えると思った次第だ。俺も阿呆ではない」
『で?…………聞きたいことって何?』
メア「本来天使にはあまりネガティブがなく、あったとしてもかなり薄いもの。」
「しかしお前はどうだ?」
本当に、君の…そういうところが、嫌いだ
『…………』
メア「逆にポジティブがあまりにも微量だ」
「常人にはありえない程にネガティブが渦巻いている」
全てを見透かした様なその瞳が、
探りを怠らぬその目線が。
『何が言いたい?』
メア「お前は本当に天使か?」
「何をしたらそうなる?」
どうしようもなく、不愉快だ。
『……黙秘__』
そう言いかけた途端、触手が首筋目掛けて素早く伸びて……刺さる寸前でぴたりと止まる。
『__と言えば君は怒るのだろうね。』
あの男を、思い出してしまうから
メア「真面目に答えろ 拒否権などない」
そろそろ拒否権が欲しいところだね
メア「そんなものはない」
『………………天使というのは、あながち間違っていない。……が、正しいとも言えない。』
『確かに私は天界で“天使”として働いていた』
『……しかし本来の役職ではない。そこにいた神とたまたま腐れ縁で仕方なく手伝いをしてただけ。』
メア「(…ふむ、嘘は言っていないようだが……何だ?感情は読める。が、思考がうまく読み取れない)」
「(まるで黒く、黒く塗り潰されているようだ)」
「それで?質問に応えろと言った筈だが」
『……はぁ……言うつもりは毛頭なかったしあまりホイホイと言うものじゃないんだけど………私の本来の役は________』
“破壊神”
ナイトメアは目を見開き、そして笑った。
あまりにも愚かだと
メア「ククク、あぁ……成程」
「神……か。」
ナイトメアの眉間にシワが寄っている
『……神は嫌いかい?』
メア「嫌いだ。心の底から嫌悪する」
『そっか』
『じゃあ………………』
喉が詰まる
『……………………………?』
メア「?何だ、早く言え」
……今私は何を言おうとした?
だめだ
この感情は捨てろ 必要ない
__捨て去れ 今すぐに。
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作者名:幽霊。 | 作成日時:2024年3月4日 13時