守護者 ページ12
『鼓膜が逝くかと思った』
ｴﾗｰ｢あア、クソ！！！！｣
｢今スグ帰れ！！！！｣
???｢ひどーい！！僕はただ遊びに来ただけなのに！！｣
ｴﾗｰ｢お前ト遊ぶ義理はなイ！！！！｣
｢帰レ！！！！！｣
唐突に現れたその骨は大きな筆を背負っていた。
重たそうだなあ
全体的に茶色の服で、
インクボトルのような物を身につけている
目はオッドアイと言うのだろうか。
とてもカラフルだ
???｢…ところで、その子はどうしたの？｣
ｴﾗｰ｢コイツはキラーが拾っテきた。｣
『どうも。』
???｢そうなんだ、すっごく美人さんだねぇ〜｣
｢あ、僕はインクって言うんだ！よろしくね｣
『……あ、ありがとう……』
『私の名前、A…です。』
純粋な目でそう褒められると、
なんだかとても照れくさい。
ｲﾝｸ｢Aちゃんね！｣
そう言うとインクは自分のマフラーに何か書き込み始めた。
ｴﾗｰ｢アイツああデもしネぇと、忘れルんダよ。鳥頭だかラ｣
『そうなんだ…』
ｲﾝｸ｢僕、AUの守護者だからこうやって時々色んなところを見て回るんだ〜｣
『AU…？』
ｲﾝｸ｢あれ、AUのこと知らない？そうだなあ…｣
｢例えば、1人のSans…骨一人一人に住む世界があるんだ。それがAUと呼ばれるもの。でも僕達は所謂“派生”ってヤツで、つまり本家から生まれた別の世界線｣
『並行世界…パラレルワールド的な？』
ｲﾝｸ｢そうそう！｣
インクはにぱっと笑う。笑顔が愛いな…
ｲﾝｸ｢そういえばAちゃんはどこから来たの？｣
｢見たところニンゲンじゃないっぽいけど…｣
『話すと長くなるんだけど…かくかくしかじかで…』
元々は天界にいたこと
人間に興味を持ち、仕事を放棄してまで天界を降りたこと
失踪がバレて追われていたこと
色々な事情を説明した。
……犯した罪のことは話さなかった。
知られたくない せっかくこうやって仲良くできていたのに、それを壊すのは嫌だ。
ｲﾝｸ｢Aちゃんも大変なんだねぇ………｣
｢ってことは、Aちゃんは天使なの？｣
『んー…まぁ、そういうことになるね』
ｲﾝｸ｢へぇ〜｣
インクは真っ直ぐな目でこちらを見つめる
ｲﾝｸ｢ね、Aちゃん！｣
『うん？』
ｲﾝｸ｢Aちゃんはさ、光AUに興味ない？｣
ｴﾗｰ｢ハ？｣
『うーーん…』
ｲﾝｸ｢少しだけ見てみるだけでもいいよ！｣
『じゃあ、取り敢えず様子見だけ…』
ｴﾗｰ｢お前ハ断ることヲ覚えロ！！｣
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作者名：幽霊。 | 作成日時：2024年3月4日 13時
