第7話【ミラ】 ページ8
率直に言うと後悔している。何故この年になって魔法少女などになってしまったのか、最後の一年だからという理由だけで魔法少女学校などに来てしまったのか。
「クララちゃ〜ん」
「……いい加減にその呼び方をやめてくれ」
「だって暗い顔してるから揶揄ってやろうと思ってさァ〜」
シャウラこと、幼馴染の紫幻が横から声を掛けてきた。俺が魔法少女学校などに来る羽目になったのは、一応こいつのせいではないはずなのだが、こいつは間違いなく原因の一端を背負っている。
「お前があの場で変身しなければ今頃俺はこんな所にはいないはずだったのに……」
「見られてるとは思わなかったんだから仕方ねェだろ」
「……じゃあ俺が魔法少女だとバラさなければよかったのに」
「え、あ、俺が悪かった」
俺の予定では、18歳になるまでの1年足らずの時間は、学校に行かずに過ごすはずだった。どうせ2年間弱の魔法少女生活なのだから、勉強なら普通に済ませれば問題ないと思っていた。思っていたというのに、俺は今、魔法少女学校に来てしまっている。
「なんかあの、ガキばっかだなァ」
「……年下は苦手なんだよ」
「分るぜそういうの。もうちょい同年代いると思ってたわ、俺も」
こいつはいざとなると耐えなくていいところで無駄な耐久力を発揮してしまう。もう10年以上連れ添った仲なのだから仕方ないと割り切って、紫幻の腕を掴み、教室の扉を開けた。
「うわ」
「……やっぱ帰ろうぜ」
俺もこいつも同時に体を引いて、引き返そうとしてしまった。やはり、どうしても年下の子供は嫌いなのである。
※追記
キャラ崩壊が怖いので、私の作成したキャラクターを使用する際は、お手数ですが一度お声かけください。
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しいたん@不思議の国のわらちゃん(プロフ) - 更新終わりましたー (2018年2月13日 19時) (レス) id: 6b570d1737 (このIDを非表示/違反報告)
しいたん@不思議の国のわらちゃん(プロフ) - 更新します!(エッ、本当に勝手に更新していいんですかね…) (2018年2月13日 19時) (レス) id: 6b570d1737 (このIDを非表示/違反報告)
源 盃(プロフ) - 更新終わりましたー (2017年12月5日 17時) (レス) id: c36cd99826 (このIDを非表示/違反報告)
源 盃(プロフ) - 更新させていただきます! (2017年12月5日 15時) (レス) id: c36cd99826 (このIDを非表示/違反報告)
蘭花☆♪(プロフ) - 更新終わりました (2017年11月14日 19時) (レス) id: 3b3898559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬目 x他10人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/orazu/
作成日時:2017年9月12日 21時