検索窓
今日:88 hit、昨日:283 hit、合計:85,181 hit

1. -12 ページ12

.



"真凜ちゃん!"





そんな言葉で我に返る。


今は握手会の途中。



私はアイドルとして最悪な汚点を背負っているのだから

これ以上迷惑はかけれない、なのに、、



どこか嫌な予感と疲労が重なり、いつの間にかボーッとしていたみたい。



しっかりやらないと。






目の前の人に笑顔を見せ、握手をし、短い会話をする。


そんな単純な作業ではあるけれど、その一時を楽しみにしている人がいるんだ。





危険な事があったら、きっとWESTさんが解決してくれる。


私を守ってくれる。




そう心の中では思っているのだが、やっぱり恐怖は付き物で。





入れ代わり立ち代わりの目の前の人。





私は何人に本気の笑顔を見せる事が出来たのかな。




きっと、1人も居ない。







アイドル、失格じゃん。



そんなの、嫌だ。




私、頑張るから。







そう、心の中で再度誓い、入れ替わった次の人と握手をしようとした。




時。





「真凜ちゃん!下がれ!!」





そんな大きな声と共に

1部のパーテーションが倒れ、





どこからともなく黒いスーツの男たちが現れた。





私は誰かに身を引き寄せられ

目の前の女性とは距離が出来たが、



ほんの一瞬の出来事で、正直何が起きたのか全く理解が追いついていない。



それは目の前の女性も同じようだった。

1. -13→←1. -11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:#TODAY | 作成日時:2021年5月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。