【歌い手】人間不信。３

【第六十七話】 ページ12

「・・・・・どうしたんですかピコさん。隕石でも降ってきましたか。へえ、そうですか」
「いやいやいやいや、Aちゃん何言ってんの」
「だって今あって言って」





そこまで言うと、ピコさんは小さく笑いながら言った。





「いやな？ちょっと思い出したことがあって。まあAちゃんにとってはデジャブやろうけど」
「・・・は？」





言ってる意味が分からない。


やっぱり隕石でも降って来たんじゃ・・・





「いや、やから隕石降ってきてないて」
「じゃあ、思い出したことって？デジャブって何のことですか？」





りぶさんも分からないみたいで、頭の上に？マークを浮かべている。



ピコさんはまた小さく笑いながら言った。







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「いや、実は今さっきれをると・・・まああと二人いたような気がするけど置いといて、まあれをると会ってんな。



もしかしたら、灯油の居場所しってるかもやで？行ってみたら？」



・


「・・・・・・」






ＭＡＴＡＫＡＹＯ！！！！！！






・





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三階 オープンスペース





・・・・も、もうあかん・・・



あのあとピコさんに言われ、れをるさん(とそのほかのなんやかんやさん)達を探すため私は三階に来ていた。



ちなみにピコさんに言われたことは、




『確か歌い手の階にいたと思うねんな。何階かは忘れたけど、まあ頑張って☆』





そしてりぶさんと言うと、



『・・・ぇ・・あ、えと・・・が、頑張ってAちゃん！！』





うん。はっきり言う。というか叫びます。





「ピコさん絶対遊んでるだろ！！」





はあ！？何が『頑張って☆』だよ！！こっちは疲れてんだよ！！他人事みたいに言うな！！


・・・・あっ、他人事か。





「・・・っと、とにかく！れをるさんらしき人を見つけなくては・・・！！




じゃないと私のリアルの体力がマイナスになってしまう・・・！！」





今までの怒りモードを反転させ、真面目にれをるさんを探す。



しかし一向に見つからず、もう私のストレスは頂点に達していた。





「・・・・ああああああ！！もうなんで私がこんな目に会わなきゃならないんだよおおお！！」





私はもう耐えられず、人目も気にせずその場で大声で叫んだ。





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・





すると、少しちゃらく可愛い声が聞こえた。

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