#043 ページ5
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霧だけではない。その他に黒い文字も浮かび上がっていた
最初は黒文病のものかと疑ったが……
「この人……、マモノ！？」
「やはり、こうなるのか……」
まるで対峙をしたくないというように悲しそうに呟く女性は怒りの顔色を曇らせる。女性は柱の側にあった二本の剣を持ち、私達の間に掘り降ろす
割れる地面。相当の力の持ち主だと判ると一先ずその場から離れた
「ど、どど、どうしよう…」
「と、とりあえず逃げよう！」
「逃がさん！生きて帰れると思うな！」
二本ある剣の内一本をこちら側に投げつけ、通さぬよう威圧をかける
「やられる前に攻めよ！」
「相変わらず簡単に言うなあ、もう！」
剣を縦に、矛先を天に向けるニーア君と魔力を溜め、『黒の弾』の発射準備を行うシロ
ただこっちは花を見ていたのに、話し合う事は出来なかったのだろうか。しかし私達にとってはそんな事なのかもしれないが彼女からすれば重罪なのかもしれない
「ごめんなさい」心の中でそっと呟き、円月輪を構えた
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＿＿『音、言葉が聞こえる魔法』。何度も何度も彼女へ攻撃をし続けてしばらくした頃。彼女が私達へそれで反撃してくる
「あやつも魔法が使えるのか……？」
素早い動きに、力強い剣筋＿＿、その上魔法となると彼女は最強なのかもしれない…。
私達で倒せるのか…？
ふとそんな事が頭の中で過ぎった。人間、ここまで追い詰められると考え方が軽薄になって来るというのは本当の事だったようだ
真っ白に染まって行く脳内。目の前で振り降ろされる剣にも気づかずに、ただただ突っ立っていると地面が揺れる
ガラガラと崖上から石ころが転がり落ちて来る。落ちて来たその先を見上げると巨大なマモノがこちらを見下ろしていた
まるで蜥蜴のように見える巨大なマモノ。…だが
首元にある複数の球体に、蛙のような足。ただの蜥蜴…というわけではないようだ
「また……、マモノ？」
「現れたな！！」
女性は巨大なマモノに私達に見せた怒りの顔とは違う、鬼の形相でマモノを睨み付ける。一人で突撃する女性。地に着いている足を片っ端から攻撃するものの、マモノにとっては雀の涙程みたいだ
「僕達も加勢しよう！」
「何を言う小僧！つい先程まで戦っていたではないか！」
「昨日の敵は何とやらって言うでしょ！それにこのままじゃ、崖の村の人達だって危ないよ！」
シロにそう怒鳴りつけるニーア君。彼が言う言葉に、何故か私の心臓は一度大きく鳴り響いた
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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます！大変お待たせしました！ローペースではございますが頑張って参ります！ (2019年11月18日 8時) (
レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます！レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます！本当ですか！？感謝です！長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)
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