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#063 ページ25

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残った左手が指先を揃え、親指を除いた全ての指先にエネルギーが溜められてこちらへ向いていた。私は急いでシロを抱き寄せてニーアに向かって全速力で駆け出し、ギリギリの所で光線の下を潜った

けど死への恐怖に私は悲鳴をあげてしまい、驚いたニーアはこちらへ駆け寄る


「ライラ!」
「し、シロ!」


シロを両手で掴んで表紙を開かれた手のひらへ向けると幾つかの『黒の槍』を充填し、一気に解き放たれ左手もまた試験場の狭間へ堕とされた


「やるね!」ニーアは親指を上げて褒めてくれたけど、シロはどうやら「大砲のように扱われた」のが気に食わなくてまた文句を言って両手で掴まれたまま本を揺らした


「!馬鹿者!頭部がまだ残っておるぞ!」


シロの言葉で目が覚めて皆で視点を頭部に合わせるとそれは大きく口を開けて気を失っていた。しかしそれは束の間であり、口を閉じると円形の広場に配置された丸の目印から筒状のカプセルが現れ、中からさっきまで戦っていた警護ロボが湧き出てきた

ロボットが現れたのをいい事に頭部はこの場を離れ、私達の手には届かない所まで高度を上げる。辛うじてシロの魔法は当たるだろうが、周りにはロボットで気を取られて本命は後にせざるを得なくなった


「雑魚を一掃せねば先は無いようだな」


ならやるしかないね

時間が経つにつれて湧いてくる警護ロボ。数え切れないほどの弾幕を撃ってくる奴等にはシロの魔法で相殺し、防ぐしかなった

ニーアとシロが警護ロボを引き寄せる間、私は背後から攻撃しては破壊して回った

歯止めがないと思われた敬語ロボの無限湧きは次第に数を減らし、全滅したと思えば、次に警護ロボが現れたカプセル内に砲台を装備してとんでもない量の弾幕で私達を襲う


「砲台は時計のように輪になって離れておるみたいだな。分かれて攻めよ」
「それはいい考え!ライラ、行こう!」
「うん!」


シロはニーアに付いて左右へ分かれ、砲台の口が向いていない所から手を加えると一分もしない内に破壊されていく

砲台は確実に数を減らし、全滅させると頭部は再びこちらへ降りてくる

もう今しかないと踏み切った私達は頭部へ駆け出して、口が開いた所を狙って一緒に剣を振りかぶると、ニーアはシロの名を叫んだ


幾つもの数を充填した『黒の槍』


「いけえ!!」


ニーアが剣を振り下ろしたのを合図に、『黒の槍』は一斉に解き放たれ、直撃した頭部は何度か爆発して沈黙した


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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます!大変お待たせしました!ローペースではございますが頑張って参ります! (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます!レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます!頑張ります! (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます!本当ですか!?感謝です!長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年2月1日 3時

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