#072 ページ13
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「ソラ！ここからの算段は？」
「うーん、ただただ叩く？」
「え！？考えてなかったの！？」
珍しいなと思えば、こんなオチとは…
でも、目は眩ませた方がいいだろう。シャンデリアの動きが緩やかになった時、私は奴の目の前で『バニシュ』を放った
ムーランがいたワールドで、シャン・ユーを討つ時に使われた、花火から思いついた魔法だ
固く目を瞑るダークストーカーの動きは、完全に封じ込められた
「みんな！あとはお願い！」
「ああ」
「任せろ！」
「任せて！」
フロア中が反響し、揺れる程のビーストの雄叫びによって更に怯ませると、私達はビーストと手を取り合って、そのままダークストーカーを倒す事に成功した
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「勝った！」黒い体が蒸気のように気体化し、消滅した事を確認すると、歓喜のあまりソラは声を上げた
それを否定するような言葉がフロア上空から聞こえてきた。黒コートを着た、体が屈強な男がこちらを見ていたらしい
「貴様！」
今にも黒コートの男に飛びかかろうとするビースト。だが男はそれ以上語る事はなく、この場を去った
「あいつは何者だ……」
「XIII機関の人だと思います」
「ノーバディっていうのがいるんだ。強い心の持ち主がハートレスになるときに生まれる者なんだって。そのノーバディを支配してるのがXIII機関」
ビーストをハートレスにして、その時に生まれるノーバディを仲間にするつもりだった。＿＿あまりにも単純すぎる話だ
だがただでさえ、ノーバディは世界中に溢れかえっているのに、ビーストを狙うのか……。戦力目当てか、もしくはXIII機関に新たな仲間として、迎え入れる為か？
どちらにしろ、何故狙っていたのか全く検討がつかない
すると事が済み、フロアに異常が無くなると、テラスの方へ逃げていたベルが、こちらへ戻ってきた
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