KINGDOM HEARTS 2 -黄昏の少女- part3 (ページ11)

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ベルを迎えに行こう。こことは対となる、東の棟へと再び足を運んだ

しかし、確かにそこにはいたはずなのに、その部屋には彼女の姿は無かった

ただでさえ城はハートレスの巣窟となりかけているのに、しかもベルは『純粋な心』の持ち主。眩いその光にハートレス達が追って、見つけてしまうかもしれない

私達はまずエントランスホールへ戻った。ここなら東の棟と西の棟の仲介役となっているので、いざと言う時に動きやすい

すると中央の階段を登った先にある扉から、女性の声が聞こえてきた

「やめてよ！後でひどいわよ！」

間違いなくそれはベルの声だった。私達は急いで中央の巨大な扉を開いた

そこは辺り一面、金と赤に装飾されており、なんとも煌びやかで華やかな大きな部屋だった

きっとここは宴会、舞踏会……。各国の貴族、王族がここに集結し、男女は皆それぞれここにふさわしい服装にドレスアップして、ドレスの裾のフリルを艶やかに揺らして踊る事を想像すると、ウキウキとした気分になる

＿＿ここにハートレスさえいなければ…

「ベル！」

中型ハートレスに襲われていたベル。しかし、ビーストが声をかけたことによって、ハートレスをこちらへ注意に向ける事で、ベルはその隙にテラスの方へと逃げていった

ベルを襲っていたそのハートレスには見覚えがあった

地下室にいた、ガーディアンに化けていたハートレスだ

あの時は掌では少々大きかったはずなのに、今ではソラより一回り大きい

襲われていたベルは何とかテラスへ逃げ、この場から離れていた

こいつにはかなり苦戦を強いられた

シャンデリアに取り付くだけでなく、フロア全体にも取り付いて見せたからだ

しかも初めに目にしたあの雲のような容姿や、ここへ飛び込んで来た際に見た球体に鎖を巻き付けた容姿はどこへやら。今では皮肉にもビースト模したような容姿に姿を変えていた

まるでビーストが、ハートレスになってしまったようにも見えた

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