検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:32,483 hit

#038 ザ・ランド・オブ・ドラゴン ページ3

.


青々と緑が生い茂る山頂

ここには赤と白の建物とたくさんの人々が暮らす都であったはずなのだが、燃え盛る炎によって一晩で跡形も無くなってしまった

夜が明けた今。無人となった都に一人の大柄の男は大きなハヤブサを連れて無となった都を見て、満足したように怪しく笑った


_____



場所は変わり、訳あって少年のような姿をする少女と、血塗れたように赤い目を持つ黒龍が樹海のように立ち並ぶ、深い竹やぶの中から『フン族討伐隊』と呼ばれる集団を見下ろしていた


「ムーラン、あいつがフン族のシャン・ユーだ今なら油断しているから倒せるかもしれないぞ!」黒龍が集団を見入る少女に言い聞かせるように言う

「なんという大手柄!なんという名誉!こりゃあ、ファ家の名は永遠に残るぞー!」


見た目とは似合わないハイテンションな声で、調子よく嬉しいそうにしている黒龍だが……、「わ、わかってるわ」少女ムーランは『女性禁制』とされている討伐隊に、これから入るという事に罪悪感や、冷徹と言われているシャン隊長への恐怖を感じ始めていた

しかし、少女にはある野望があった


それは『男として兵士となり、父に代わって家の名誉を守ること』


「まず、入隊を認めてもらわないとね」これには彼女も前向きではいるようだが、「シャン・ユーが怖いならそう言えよ」これにすんなり認めて彼女は身を構えると、黒龍は呆れるように頭を抱えた


.

#039→←#037



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年3月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。