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駅まで一緒に着いてきて！
ピンツの案内を頼りに空き地を出て路地を抜け、長い上り坂を駆け上がっていく
「おーい！」
「ハイネ！オレット！」
「本当だ、ピンツの言ってた通りだわ」
「どういうこと？」
どうやら私達がグミシップから降りてたのを発見してたらしく、後を追うが見失って、空き地にバケモノが出たと噂を聞いてようやく声をかけることが出来たらしい
しかしそれより気になることがあった
「なあ、どうしてカイリのことを知ってるんだ？」
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「カイリがここに来た！？」
「おう。おまえと…、ソラとサツキを探してるってさ」
彼女曰く、世界を超えることを可能にする"ゲート"、つまり黒の渦に飛び込んできた事でこの世界へ迷い込んでしまったそうだった
それが扱えるのは、XIII機関やマレフィセント達、ヴィラン達のみだ
ただ事では無いと私達は察した
「今どこにいるんだよ！？」
「それが……」
「待っていればきっとこの町へ帰ってくる」どちらにしろ帰る術の無いカイリはハイネの言葉にのり、あの秘密基地で出口に近いソファーに座ってソラ達の話や互いの住む町、学校の話をして盛り上がっていた
そんな所で赤毛の男が突然現れ、男は「カイリを連れていく」とだけ告げ、驚いたハイネ達はなんとか対抗するも歯が立たず、去って行ってしまった
…なんで、そんなことに
「カイリ……」
「アクセルの仕業かなあ…」
「ごめんな…」
「みんなが悪いわけじゃないよ！もう、元気出せよ！」
「落ち込むのは俺らだろ……」肩を落とすソラ。こればかりは私もただただ驚いて何も言えなかった
「グーフィー、そのトロフィー？重そうだね。持とうか？」
「ううん、だいじょ…」
「カイリを助けなくちゃ！」
よし、今すぐに行こう！
落ち込んでいたのに持ち前の前向き思考をフル稼働させ、気合を入れるソラ。それに驚いたグーフィーは思わずトロフィーから手を離し、派手に地面に落とした
着いていたクリスタルの内三色はハイネ、ピンツ、オレットの前に転がっていき、逃げ切りそうな所を拾い上げた
「危なかったあ〜！」
そして、5色の内の残りの2色は私とソラの手元に転がってくる
するとソラはクリスタルを夕陽に照らし、月蝕のように埋もれるそれを見つめた
その後ろ姿はまるで…
「……ロク、サ…」
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